KNB北日本放送

写真拡大

能登半島地震で大きな被害を受けた高岡市吉久地区では液状化の再発防止策として地下水位を下げる工法が検討されています。
高岡市は、この対策の効果や影響を事前に調べる試験工事を計画していて今月17日、住民説明会を開きました。吉久地区の現状と住民の思いです。

吉久地区住民 串岡 弘昭さん
「早く直してもらえないのかなという思いが強いのは確か」
高岡市の吉久地区に住む串岡 弘昭さん。
能登半島地震による液状化で自宅が傾いたほか、地区では道路や側溝が隆起しておよそ50センチの段差ができるなど大きな被害を受けました。
地震から1年8か月が経った今も被害当時のままです。

一方、2週間ほど前に市から復旧工事について案内があったといいます。
串岡さん
「道路を元のように直して平らな道路にする」
高岡市は隆起した地面やゆがんだ下水道を修繕する工事を来週始め、来年12月末に完了する予定です。
串岡さん
「もう少し早くなるものだと思い込んでいたけど、行政も一生懸命やっているの良くわかっていたし、時間がかかるもので我々素人が考える簡単なものではないと思うようになり、理解するようになった」

生活環境の改善に向けた工事が来週始まりますが、さらに大きな工事も予定されています。
それは液状化の再発防止に向けた工事です。
おととい、串岡さんは地区の住民向けに開かれた説明会に参加しました。
市の職員
「地下水位低下工法というのは地下水を下げることで液状化の被害がなくなっていくという工法」

吉久地区は地下水位が高く、地震が起きると再び液状化するおそれがあることから市は、地下水位を下げて再発を防ぐ工事を検討しています。
高岡市はこの対策の効果や影響を事前に調べるため、試験的な工事を計画していて市の職員が住民およそ20人に説明しました。
この工事では、地中に集排水管を埋めて地下水位が下がるかどうか、また地盤沈下など周辺への影響を確認します。
参加者
「試験施工をしてもらわないと全く今後の動きがわからない」
「復旧に関しては本当に1日も早く、それだけしか願ってない」
串岡さん
「(今回の試験が)ベストかどうか科学的にはわからないけど、県外で非常に良かった例の説明もあったので納得している」

市によりますと非公開で行われた質疑では反対意見は出なかったということです。
高岡市は今後、住民の合意を得たうえで早ければ年内にも試験工事に着工したい考えです。