2010年12月、ドラマ「ドリームハイ」制作発表会でのぺ・ヨンジュン。以降、芸能界の第一線から身を引いている(写真:アフロ)

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「日本で韓流ブームを巻き起こした韓国人俳優たち。“韓流四天王”と称された4人を筆頭に、あのころ、日本の女性たちを熱狂させた韓ドラや映画に出演していた人気俳優たちの多くはすでに50代を迎え、いまではエンターテインメントの第一線を離れた人も多く、皆、それぞれの道を歩んでいるようです」

こう話すのは、韓国芸能界のコーディネーターを長らく務め、20年超にわたって取材活動も行ってきたキム・ミジョンさん。

1990年代後半から、東アジアを中心に始まった「韓流ブーム」。日本では2003年、ドラマ『冬のソナタ』のオンエアがスタート、翌2004年には同ドラマが地上波(NHK総合)で放送されると一気に人気がブレイク。『冬ソナ』は同年の流行語大賞にも選ばれた。

あれからおよそ20年。韓流ブームのトップランナーで、『冬ソナ』で主演を務めた“ヨン様”ことペ・ヨンジュン韓流スターたちの、その後といまを徹底調査した。

■実業家&投資家として大成功を収めたヨン様

「自ら企画したドラマ『ドリームハイ』、それと、教養プログラム的映像作品『韓国の美をたどる旅』、この二つの作品を世に送り出した2011年を最後に、彼は完全に芸能界の第一線から身を引いています」

前出のキムさんは、ヨン様のその後をこう解説した。

「ぺ・ヨンジュンさんはブームの熱も冷めやらぬ2006年ごろから、実業家、そして投資家として名を馳せるようになります。のちに彼自身が代表を務めることになる芸能プロダクション『KEYEAST』の前身・『オートワンテック』に、90億ウォン(現在のレートでおよそ9億7千万円)もの資金を投資し、有償増資に参加して大株主になりました。2018年には、そのときに自身が保有していた同社の持ち株(1945万5071株)を、韓国の大手芸能プロ・SMエンターテインメントに売却するのですが、彼が手にした差益は約400億ウォン(およそ43億円)と言われています」

ペ・ヨンジュンはそれ以外にも2015年から数多の新興企業に投資。彼の国で、スタートアップ企業に出資するセレブを指す「テックセラースター」の代表格と見なされていた。また、東京に出店した韓国料理店『コシレ』を皮切りに、ソウル・江南区に『ゴリラ・イン・ザ・キッチン』、ハワイに『ゴリラ・イン・ザ・カフェ』などなど、飲食業界にも手を広げた。

■私生活では結婚も、第二子出産のときにはスキャンダルに襲われ

いっぽう、私生活では2015年、俳優のパク・スジンと結婚し、一男一女の子宝にも恵まれた。しかし、第二子である長女誕生の際には炎上騒動も。

「2017年、二人目の子が生まれたときに起こった“赤ちゃん特恵スキャンダル”は、かなり衝撃的な内容でした。多くの新生児が病室が空くのを待っていたサムスン病院の新生児集中治療室を、彼ら家族は、その使用順序を破り入院、75日間に渡って占有したと報じられたのです。彼らの長女が貴重な病室に特権的に滞在している間に、何人もの赤ちゃんが命の危険に晒され、なかには命を落としてしまった新生児もいた、というものでした。韓国でも最大の妊娠育児関連コミュニティでこの事実が指摘され、瞬く間に炎上したのです。

また、同集中治療室で面会が許されているのは、赤ちゃんの父母だけというルールを破り、パク・スジンの両親、すなわち長女の祖父母も面会に訪れていたという事実も明るみに。この騒動に対して、パク・スジンさんは『正しい判断ができませんでした、謝罪します』という謝罪文を発表しましたが、騒動の鎮静化には長い時間を要しました」(キムさん)

事実、かつては多くの写真や映像がアップされていた彼女のSNSは、2021年以降、更新が止まっているという。

いっぽう、夫のペ・ヨンジュンも、いまやネット上に活動の痕跡を探すのは困難となっている。

「かつては日本からもファンが大勢、集まっていた韓国本国の公式サイトは2022年11月に、そのドメインが売りに出され、いまでは繋がることもありません。ペ・ヨンジュンさんは、自身が代表を務めた芸能プロ『KEYEAST』を売却以降、別途のマネジメント契約を締結したこともありません。いまは、妻と二人の子供とハワイで静かに暮らしながら、夫、そして父親の役割に集中しているようです」(キムさん)

一説には「保有している資産が1千億ウォン(およそ108億円)以上」とも言われているペ・ヨンジュン。いまも根強いファンの多い彼の姿を、新作ドラマや映画で拝める日は、二度と来ないのかもしれない。