台湾でクジラの化石出土 全長15メートル超 8万5千年以上前のものか=成功大学

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(台南中央社)南部・台南市の成功大学は5日、南部・屏東県で今夏に8万5千年以上前のものとみられるクジラの化石が出土したと発表した。氷河期から現在までの環境の変化にクジラがどう適応して来たのか、その解明につながるとしている。

同大によると、化石は地球科学科の楊子睿兼任助理教授(非常勤助教)が学生16人らと発掘。台湾では初めて、7割以上の姿がとどめられているという。

楊氏は、肩甲骨や上下の顎骨、尾椎など、保存状態は極めて良好だと説明。シロナガスクジラかザトウクジラと推測している。

下顎骨は長さ2メートル23センチ、重さ334キロに達したため、8人で持ち上げる木製の担架を特別に制作し、12人が交代で運搬。また出土した化石は石こうで固めなければならない他、茂みや足場の悪い所を通って運ぶために、さまざまな方法を試したという。

化石は現在、全て中部・台中市の自然科学博物館に送られ、クリーニング作業や研究が進められる予定。研究の成果は論文にして学術誌上で発表する計画で、自然界に残された手掛かりをさらに多くの人と分かち合いたいとしている。

(楊思瑞/編集:齊藤啓介)