カタールW杯、現地スタジアムの急勾配だからこそ見える勝敗の鍵
まさに名を捨てて実を取った格好だったが、代償はその後、成績にも反映された。2016年ユーロ、2018年ロシアW杯と連続して予選落ちの憂き目に遭ったのだ。つまり、筆者がいわゆる本大会で、オランダの試合をナマで見るのは、これが8年ぶりの出来事だった。
ファンハール監督は今回も8年前と同様、5バックになりやすい3バック(3-4-1-2)で臨んでいる。しかし、サッカーはカウンターというわけではない。立体感のあるパスワークを武器に、創造的なプレーを展開する。マイボール時のサッカーは、さすがオランダと言いたくなるが、相手ボールに転じる途端にアタフタする。総合力で劣るエクアドルに広大なスペースを活用され、大苦戦した。
その最終盤、日本は最終ラインにはセンターバックの3人が並んでいた。人数をダブつかせていた。高い位置でボールを奪う態勢になっていなかった。トップには、遅攻だったにもかかわらず、ゴールを背にしてプレーができないスピード系の浅野拓磨が座っていた。実態にそぐわない布陣をわざわざ選択し、そして敗れた。視角の鋭い、眺望良好なスタンドから、その一部始終が手に取るように伝わって来た。
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スポーツライター杉山茂樹氏の本音コラム。