80歳の母、91歳の義母のスマホトラブルを遠隔操作でスパッと解決する神アプリ!
とはいえ、2年半ほど県外移動はままならなかった。
筆者も、徳島に住む母、浜松の高齢者施設にいる義母の2人には、筆者のお古スマートフォンを渡して、LINEのビデオ通話などで、直接会えない不自由さ、寂しさをなんとか埋めてきた。
しかし、高齢である2人には、ビデオ通話やメール連絡などのスマートフォン操作は、なかなかハードルが高い。
最近も、母のスマートフォンで通信ができない状態になっている様子で、LINEのメッセージも届かないトラブルが発生。
一方、義母も、LINEビデオ通話をしても「退出」ボタンを押すのが一苦労。
「画面の任意の位置でタップして「退出」が表示されたらそのボタンをタップする」
スマートフォン操作に慣れている人には当たり前の操作が、義母にとっては難しいのだ。
なんとか「退出」ボタンを表示させることができても、いざ押そうとしたときには「退出」ボタンが、もう消えている、とか。
そのたびに施設のスタッフに協力してもらうなどしていたが、今度はまったくビデオ通話を開始することができないという。
くわしく聞いてみると、LINEのアイコンがなくなった、などと言っている。
筆者には、その状況がよくわからないのだ。
結局どちらもこのままでは解決できそうにないので、一度こちらにスマートフォン本体を送ってもらうことにした。
通信できないという母のスマートフォンが届いて、本体を確認すると、機内モードになっていた。何かの拍子にタップしてしまったのだろう。
原因がわかれば、意外と簡単に解決するのだが、
LINEのメッセージが届かない原因が、「通信できない」状態であるということがわかるまでにも非常に時間がかかったし、通信できない原因が機内モードのせいだということは、離れた場所の筆者が原因をつきとめるのは非常に難しい。
そんな折、スマートフォンを遠隔操作できるアプリがあることを知った。
Windowsパソコンでは、標準機能で「クイックアシスト」という遠隔操作できる機能があるが、まさにそれのスマートフォン版といったアプリだ。
これを導入すれば、遠隔地にいてもこちらで自由に母たちのスマートフォンを操作して、トラブルを解決できるようになるわけだ。
早速入れてみることにした。
●操作される側のスマホは「AQUOS SH-01K」
まずは母(操作される側)の「AQUOS SH-01K」には「TeamViewer QuickSupport」というアプリをインストールする。

「TeamViewer QuickSupport」アプリをインストールし、遠隔操作することに同意する

ほかのアプリ上に重ねて描画することを許可する
もう一つ、アドオンをインストールする必要がある。指示に従って進めば特に迷うことはない。

アドオンアプリをインストール
●操作する側のスマホは「Pixel 3 XL」
次に筆者(操作する側)の「Pixel 3 XL」には「TeamViewerでリモートコントロール」というアプリを導入する

「TeamViewerでリモートコントロール」アプリをインストールし、遠隔操作することに同意する
●IDを教えて遠隔操作開始
ここまでできたら、いよいよ遠隔操作の実行だ。
お互いにインストールした「TeamViewer QuickSupport」(操作される側)と「TeamViewerでリモートコントロール」(操作する側)を起動する。
すると、「TeamViewer QuickSupport」(操作される側)にIDが表示されるので、それを電話などで伝える。
「ID送信」をタップすれば、LINEやメールで番号が送れるのだが、これを高齢の母や義母ができるなら遠隔操作アプリを利用しなくても解決できる。

操作される側に表示されたIDを操作する側に入力する。左がAQUOS SH-01Kで右がPixel 3 XLの画面
番号を入力したら、操作する側で「リモートコントロール」をタップする。

操作される側の画面に、リモート操作を許可するかどうかのダイアログが表示されるので「許可」をタップ


これで同じ画面が表示された。左がAQUOS SH-01Kで右がPixel 3 XLの画面
「Pixel 3 XL」でホームボタンを押すと母の「AQUOS SH-01K」のホーム画面が表示された。
これで「Pixel 3 XL」から、「AQUOS SH-01K」を好き放題弄れるようになる。
この状態でも「AQUOS SH-01K」側では、自分で本体を操作することも可能だ。
●終了するには
リモート操作を終了するときは、
操作する側に表示されている右下の▲をタップするとメニューが表示されるので、「×」をタップする。

メニューで「×」をタップして遠隔操作を終了する

これでリモート操作を終了できる
今回送ってもらった母のスマートフォンは、機内モードの解除やAndroid OSのアップデートなど、現在できることはやっておいた。
しかし今後、新しいトラブルや疑問は必ず発生することは間違いない。
そのときには、この遠隔操作アプリが大活躍することも間違いない。
取り急ぎ、スマートフォン本体を母に送り返したら、すぐにこのアプリを使ってWi-Fiの設定を確認しようと思っている。
筆者の実家にはWi-Fi環境があるのだが、Wi-Fiは電波が入るところでないと設定できないため、母にWi-Fiのパスワードを入力させるなどはとても無理だろうとあきらめていた。
しかしこのアプリを使ってWi-Fi設定を、筆者のスマートフォンから遠隔操作ですれば、実家で母が使うモバイル通信のデータ量を節約できる。
義母のスマートフォンも、そろそろ送られてくる頃だ。
こちらはiPhoneだが、iPhoneにも同様の遠隔操作アプリがあるので、義母も同じような環境を作っていつでもすぐにサポートできるようにする予定だ。
相手のスマートフォンを触れないと、トラブルが発生している現象や原因を正確に把握するのは非常に難しい。高齢の母や義母に、スマートフォンの状態について説明を求めても、正確にトラブルの状態や原因がわかる説明ができないことが非常に多い。
サポートする側にとって、これほどサポートしづらい状況はない。
しかしこれからは、この神アプリによって筆者の負担は激減するはずだ。
同じような環境でサポートに苦労している人は、ぜひこのアプリを使ってほしい。
執筆 内藤由美
