PCの拡張バスの一種であるPCI Express(PCIe)は記事作成時点で4.0が主流で、その2世代先に当たる「PCIe 6.0」の仕様の最終ドラフトが発表されました。さらに数カ月以内にはPCIe 6.0の最終仕様が策定され、早ければ2022年中に対応製品が市場に登場する見込みです。

PCIe® 6.0 Specification, Version 0.9: One Step Closer to Final Release | PCI-SIG

https://pcisig.com/blog/pcie%C2%AE-60-specification-version-09-one-step-closer-final-release

PCI-Express 6.0 specification only months away • The Register

https://www.theregister.com/2021/10/07/pcie6_specification/

PCIe 6.0 is almost here, with double the data transfer rate | TechRadar

https://www.techradar.com/news/pcie-60-is-almost-here-with-double-the-data-transfer-rate

記事作成時点ではPCIe 4.0が主流ですが、データレート32GT/s・x16レーン接続時で最大転送速度128GB/sとなるPCIe 5.0の最終仕様が2019年5月に策定され、2021年5月には業界初となるPCIe 5.0対応のSSDコントローラーが発表されました。

双方向128GB/sの最大転送速度を誇る次世代規格「PCI Express 5.0」の策定が完了 - GIGAZINE



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また、2019年6月には「データレート64GT/s・x16レーン接続時で最大転送速度256GB/sで、PCIe 5.0の2倍」というPCIe 6.0の仕様予定が発表されました。

最大転送速度が毎秒256GBで従来の2倍となる新規格「PCI Express 6.0」発表 - GIGAZINE



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今回発表された仕様の最終ドラフトであるバージョン0.9で示された機能は以下の通り。

・データレートは64GT/sでPCIe 5.0の2倍の帯域幅を実現、x16構成では最大256GB/s

・エンコーディングはPAM4(4値パルス振幅変調)信号伝送に対応

・低遅延の前方誤り訂正と帯域幅効率を向上するメカニズムを搭載

・前世代のすべてのPCIeテクノロジーとの後方互換性

PCIe規格の標準化団体であるPCI-SIGの取締役兼会長であるアル・ヤヌス氏は、PCIe 6.0の最終仕様の策定を早くて2021年末、遅くても2022年初頭にはリリースすることを明らかにしました。通常、PCIeの最終仕様が策定してから実際に対応製品が市場に投入されるまでは12カ月〜18カ月かかります。そのため、PCIe 6.0の最終仕様が2021年末に策定した場合、最短で2022年末にはPCIe 6.0対応製品が市場に投入される見込みです。

ヤヌス氏は「PCIe 6.0技術は現時点ではアクセラレータや機械学習、あるいは高いI/O帯域幅を必要とする高性能計算アプリに適しています。さらに自動車業界からも大きな関心が寄せられており、自動車業界のエコシステムにおける帯域幅需要の増加に対応して、PCIe技術を推し進める方法に焦点を当てています」とコメントしました。

なお、IT系ニュースサイトのThe RegisterはPCIe 6.0について、IntelとNVIDIAに取材を申し込んだところ、両社ともコメントを避けたそうです。