日本はなぜ水素燃料電池車に全てを賭けるのか=中国メディア
記事は、化石燃料に代わる新エネルギーを動力とした自動車の時代が到来しつつあり、電気自動車の研究開発に力を入れる国が多く見られる中で日本は水素燃料電池車の開発に力を注いでおり、「日本が水素エネルギーで大きな賭けに出ていることが見て取れる」と伝えた。
その上で、日本が水素エネルギー技術の開発、普及に精力を注ぐ理由について、自動車製造業が日本の工業生産高の4割を占め、500万人以上の雇用を創出している支柱産業であり、世界的な新エネルギー車へのシフトチェンジの中で他国に後れを取れば日本の自動車工業が勢いを失い、ひいては日本経済に壊滅的な打撃が生じる恐れがあるため、技術的に強みを持つ水素燃料電池車の開発に全力で取り組んでいるのだとした。
また、日本の石油資源のほとんどが輸入に依存し、東日本大震災に伴う原発事故により原子力発電の普及にブレーキがかかり、水素エネルギーが新時代の主力エネルギーとして大きな期待が込められている点にも言及。その利用範囲を自動車だけでなく社会や市民生活のあらゆる分野へと広げていくことが想定されているのだと説明した。
一方で、同じく新エネルギー車の開発に積極的に取り組んでいる米国、中国の二大大国は日本と異なり、電気自動車を主体とし、水素エネルギーを商用車メインの補助的な位置に据えた、ハイブリッドな戦略を取っていると指摘。これに対して日本が水素エネルギーの「一点買い」態勢を取っているのは、電気自動車分野ではもはや米国や英国に太刀打ちできなくなっているからだとの見方を示した。
記事は、日本の「賭け」が当たれば、日本は未来の新エネルギー技術の先駆者になるだろうとする一方で「しかし、世界経済を牽引する米中両国が日本を野放しにしておくことは絶対にあり得ない。今の時代、重要なのは手元に技術があるかどうかよりも、技術を大規模な市場化展開できるかどうかなのだ」とし、国内市場が小さい日本はいずれにせよ新エネルギー車の覇権争いで苦戦を強いられることになるだろうと予測した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
