写真はイメージです(以下同)

 先日、私立堀越高等学校の元生徒の女性が、高校を相手に損害賠償を求める訴訟を起こしました。元生徒は、在学中に「男女交際禁止」の校則違反をして退学を迫られたのは不当だと提訴しており、学校側は訴えに対し争う姿勢を示しています。

 堀越学園は芸能人が多く在籍しており、SNSには「芸能系の学校だからしょうがない」という意見が集まる一方で、「時代に反している」「無理がある」という声も寄せられました。

◆男女交際は生徒間のリークでバレる

 男女交際禁止という校則については、堀越高校出身の芸能人がメディアで言及する機会も多く、その厳しさは知られた話となっています。同校出身の女優・浜辺美波(20)も、『アベマの時間 ひろなかラジオ 浜辺美波が来たよスペシャル』(テレビ朝日)に出演した際、校則について「恋愛禁止だった」と話しています。

 さらに、男女交際はリークなどで情報が漏れるとし、「バレたら退学なので、ちょっとずつ生徒は減ってはいきました」と笑いを交えて語っています。浜辺の口からさらりと出た「リーク」という言葉にギョッとしますが、「みんなの高校情報」というネット掲示板では、堀越高校の在校生が「キッズサイン」というシステムに触れ、生徒が匿名で学校に男女交際の情報を告発するシステムが存在すると書き込まれています。

 実態は定かではありませんが、掲示板の情報をみる限り、浜辺が話を盛っているわけではなく、リークを推奨するなんらかのシステムが校内で機能していたことが伺えます。

◆なぜ、恋愛禁止の校則を作ったのか?堀越学園の回答は?

 では、なぜ堀越学園はここまでして交際禁止を徹底したいのでしょうか。そして、生徒間同士でリークしあう「キッズサイン」というシステムが、存在しているのかを聞くために、堀越学園に取材を申し込みました。

 堀越学園の回答は「現在、裁判中のため詳細はおこたえできない」とのことで、校則の詳細や内容に関しても裁判の中で明らかになるとしか言えません、という回答でした。

 いわゆる一般的な学校とは異なり、芸能人が多い学校だからこそ、そのイメージや規律を守るために厳しい校則は必要という意見は理解できます。SNS上でも「学校が決めたことだから自由」「それを理解した上で入学をしてきているはず」という声は目立ちます。

◆4時間におよぶ面談、スマホ画像の開示まで

 しかし学校の特色や事情はあれど、在学中の生徒の気持ちの変化や思想・考えをどこまで縛ることができるのでしょうか。そして規則を破った者に対し、自主退学を勧告という対応が適切だったのか、生徒間同士でリークし合うシステムなど、校則そのものの是非以外にも、考えるべきことの多い問題のように感じます。

 さらに、裁判の訴状によれば、訴えを起こした女性は交際がバレた際に、教師から4時間にもおよぶ面談がなされ、スマホの画像の開示や、「性交渉はしたのか」など執拗に聞かれたとしています。

 今回話題になっている校則問題ですが、裁判の経過をみまもりつつ、「特殊な環境だから」「自分が選んだ学校だから」という言葉で、子供の権利や自由を奪っていないか、今一度考えるきっかにするべきだと考えます。

<取材・文/瀧戸詠未>【瀧戸詠未】
ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。