カメルーンのダシルバ・オリベイラ監督

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日本代表は9日、オランダ・ユトレヒトでカメルーン代表と親善試合を行い0-0で引き分けた。両チームとも決定的なシュート数はゼロ。日本が相手GKを慌てさせたのは、前半4分に相手のバックパスが乱れたときだけだった。

試合後、カメルーンのダシルバ・オリベイラ監督はにこやかに会見に臨んだ。

「相手が日本代表という世界でも優秀なチームと戦えて、その中で得たものに我々は満足していまして、アフリカ・ネーションズカップに向けていい準備が出来ました。70分までは我々はいいプレーが出来ました。最後は疲れたように見えました。両サイドでゴールチャンスがたくさん生まれたと思っています」

後半に入ると日本は4バックから3バックに変更し、前半に比べると攻撃できるようになった。後半の変化を聞かれると、監督は「日本が戦術を変えてきたのは見てとれました」という。だが対応は取らなかったと明かした。

「我々が後半やろうと事前に思っていたのは若い選手と試すことでした。日本が戦術を変えてきたのは分かったのですが、それに何とか対応が出来るという理解でした。対応のために少し攻撃力を失ったのですが、逆に守備面でよく耐えて最後まで試合ができたと思います」

FIFAランクで日本は28位、対するカメルーンは53位。だが日本は試合の大半の部分でペースをつかめなかった。もっともカメルーンの監督が「今日は結果を求めていたわけではなく、チームとしていかに仕事をするかというのを念頭に置いていた試合」だったと語ったのと同じで、日本も久しぶりの代表チームの活動ということでコンビネーションも戦術も探りながらという90分間だった。

日本の課題が多く見つかる試合になったが、後半の修正を見る限り13日のコートジボワール戦ではもう少しチームとして形が出来そうでもあった。なかなか相手のボールを奪えず、攻撃の組み立ても上手くいかなかったという現状に目を向けつつ、失望だけが残った試合だったというわけでもないと言えるだろう。

【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】