飼い主のパスポートを噛み砕いてしまった犬(画像は『金毛愛旅行の視角 2020年1月13日付Facebook「一回到房間發現這一幕!」』のスクリーンショット)

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犬を飼っている人であれば、靴など身の回りの物をかじられて台無しにされてしまった経験があるのではないだろうか。台湾に住むゴールデン・レトリバーを飼っている女性も、大事なパスポートを愛犬に噛み砕かれてしまった。しかしこの女性は、パスポートを台無しにしてしまった愛犬に感謝しているという。『LADbible』『Bored Panda』などが伝えている。

先月13日、Facebookで“金毛愛旅行の視角”というアカウントを持つ台湾在住の女性が、ゴールデン・レトリバーの写真を何枚か投稿し、人々の注目を集めていた。写真に写る“キミ”という名のゴールデン・レトリバーはバツが悪そうな表情をしているが、そばには噛み砕かれてボロボロになったパスポートがあった。

飼い主の女性は「部屋に戻ったらこんな状態だった。誰か旅行できる方法を教えて!」と記しており、困り果てた様子がうかがえた。女性は旧正月の連休に家族と中国・武漢市への旅行を計画していたようで、その日は仕事を終えてから航空券の予約をするつもりだったという。

楽しみにしていた旅行を台無しにされ、女性はキミに対して怒りが収まらない様子だったが、その翌日に武漢市で新型コロナウイルスによる感染症が蔓延していることを知ったのである。女性は当時のことを、『Bored Panda』にこう語っている。

「ボロボロになったパスポートを目にした時、怒りしかありませんでした。しかし翌日に武漢で新型コロナウイルスの感染が拡大しているというニュースを見ました。それでふと、噛まれてボロボロになったパスポートのことを思い出したのです。」

のちに女性はFacebookに「みなさん、私のパスポートのこと覚えていますか? キミが私を守ってくれたんです。キミがパスポートを台無しにした後、旅行する予定だった武漢ではウイルスの感染が拡大し始めています。今思うと、本当に感謝しかありません。キミ、あなたは私達の旅行を幸いにも妨害してくれました」と綴っている。

キミは危険を察知して飼い主の女性を守るためにパスポートを噛んだのか、それとも偶然かは分からないが、女性にとっては“命の恩人”になったようである。

画像は『金毛愛旅行の視角 2020年1月13日付Facebook「一回到房間發現這一幕!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)