16歳で宝くじ高額当選を果たした女性(画像は『Mirror 2019年8月1日付「UK’s youngest Lotto winner says she’s proof kids should be banned from playing」(Image: PA)』のスクリーンショット)

写真拡大

イギリスではタバコやアルコール類の購入は18歳、運転は17歳なのに、なぜ宝くじは16歳で購入が可能なのか。2003年、16歳3か月というイギリス史上最年少で宝くじに当選した女性が、英メディア『Mirror』『The Sun』などで自分の人生を語り、「若くして大金を手に入れ、私の人生は狂ってしまった。宝くじの対象年齢を18歳に引き上げるべきだ」と訴えた。

今から16年前の2003年6月、英カンブリア州に住んでいたカリー・ロジャーズさん(現32歳)が16歳で約180万ポンド(現在の為替相場で約2億3,000万円)の国営宝くじに当選した。実の母親との喧嘩が絶えなかったカリーさんは当時、スーパーマーケット「Co-op(コープ)」で時給3.6ポンド(約460円)で働きながら里親のもとで暮らしていたが、当選を機に生活が一変した。

最近実の父親をガンで亡くしたというカリーさんは、その当時をこのように振り返っている。

「里親の家での暮らしは、人生で初めて味わった幸せだったの。当選金は大金過ぎて正直、欲しくはなかった。子供だった私が一日で大人の仲間入りをしてしまったのよ。そしてあの日以来、私の人生が上向くことはなかったわ。お金の管理についてのアドバイスも受けたけど、聞く耳を持たなかったの。」

カリーさんは当選した1週間後には現金で3,000ポンド(約38万円)を手にし、里親のもとを離れて仕事を辞めた。家(バンガロー)を買って、複数のボーイフレンドと付き合った後、当選から数週間後に会った無職のニッキー・ローソンさんと暮らすようになった。食事はテイクアウト、友達がやってきては朝までパーティをして昼まで寝るという生活が続き、人生の目標を失った。

「パブに行ってもお金のために人が集まってきた。好かれようと思ってみんなのためにお金を使った。誰を信用していいのかわからなかった」―カリーさんの生活は荒れ、派手な生活でお金は飛ぶように消えていった。そのお金の使い道は概ね以下の通りである。

・バンガロー(自宅) 18万ポンド(約2,300万円)
・3回の豊胸手術 1万8千ポンド(約230万円)
・服・メイク・タトゥー 30万ポンド(約3,800万円)
・ホリデー(メキシコ、ユーロディズニーなど) 25万ポンド(約3,200万円)
・スポーツカー 8万5千ポンド(約1,100万円)
・友人や家族へのギフト(家を含む) 50万ポンド(約6,300万円)

カリーさんはニッキーさんとの間に2人の子供(現在14歳と12歳)をもうけたが上手くいかなくなり、2009年にうつ病で2度の自殺未遂を起こしたことがきっかけで子供の親権を失った。それでも2010年、消防隊員のポール・ペニーさんと出会い恋に落ちた。その後2人の間には双子が生まれたが1人は死産で、兄弟のブレイク君(7歳)は脳性麻痺で生まれてきた。カリーさんの浪費は続き、2012年にはポールさんと住むための家の頭金に3万ポンド(約380万円)を支払うと、当選金のほとんどを使い果たした。当選から10年経った2013年、カリーさんの預金口座に残っていたのは2千ポンド(約25万円)だけだった。その後カリーさんは再び妊娠し、ジョージアちゃん(3歳)が誕生した。

カリーさんは度々メディアに取り上げられ、コカインに25万ポンド(約3,200万円)を使ってパーティ三昧の生活をしているという噂も流れたが、「それは全くの嘘よ。ドラッグには手を出していないわ。当時、嘘の話をメディアに売って儲けようとする人がいたの。今でも友人や家族に貸した20万ポンド(約2,550万円)は戻ってきていないし、人を心から信用することができないの」と胸のうちを明かした。またカリーさんは昨年、ポールさんと別れ新たに付き合い始めた男性の家で、2人の女性から激しい暴行を受けており、鼻の形成手術もしている。女性2人は有罪判決を受けているが、暴行に至った理由はカリーさんへの嫉妬だそうだ。