子供の頃、「お腹を隠さないと、雷さまがおへそを取りに来るよ」と教えられた方も多いと思いますが、なぜそのように言われるのかご存知でしょうか。その理由が、無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』で解説されています。単なる「迷信」ではないようですよ。

雷さまがへそを取りに来るよ

「理科」という科目は身の回りのいろんなことの発見をうながしてくれる、とても楽しい科目です。今日は「天気」のことについてお話しします。

小学生レベルでも、天気は西から東に向かって変わることということや、「前線」は暖かい空気と冷たい空気の境目(正確にはそれの「地表との交差するところ」)ということなどを習います。

暖かい空気は上に、冷たい空気は下に向かいます。暖かい空気があるところに冷たい空気がやってきた場合、冷たい空気は、暖かい空気の下ににゅにゅにゅと潜り込もうとするので、空気が激しく乱れます。上昇気流が激しくなると雲ができます。雲ができるということは天気が悪くなる、ということです。

これは寒冷前線のことなのですが、その激しい上昇気流で発生する雲の一つが積乱雲、いわゆる入道雲です。夏だったら激しい雷を伴う夕立が降ります。

さて、雷が鳴るとどうなるのか。夕立が止んだあと…つまり、寒冷前線が通過したあとですが、これは暖かい空気があったところへ冷たい空気が入り込んだわけで、すっかり周りは冷たい空気になってしまう、ということです。気温は下がります。

ですから、昔から、「雷さんがおへそを取りに来るから、雷が鳴ったらおへそを隠しなさい」と教えてきたのです。

気温が下がるのにお腹を出しっぱなしではお腹を壊してしまいます。雷が鳴ると、あとで気温が下がる、ということを昔の人は経験的に知っていたということですね。

こうしたことを子供達に話すと、「おーーーー、そうなのかーーー」と、とても素直に喜んでくれます。ちゃんと意味があったんだ! という発見は、科学する心を刺激するようです。

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『1日1粒!『幸せのタネ』』

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出典元:まぐまぐニュース!