職人の作業着はなぜあんなにだぼだぼなのか?
そこで、次世代の若者たちに建設業界で働く職人や仕事を紹介するのが『かっこいいぞ!職人本』(かっこいいぞ! 職人本製作委員会/著、株式会社寅壱/監修、クロスメディア・パブリッシング/刊)だ。本書では、鳶職人、左官、電気工といった26の職種の仕事を紹介している。
■だぼだぼニッカポッカの秘密
建設現場で働く職人の作業着といえばニッカポッカ。なぜ、あんな形をしているのだろうか。ひざを曲げたり足を高く上げたりするのに服が邪魔にならないのが一番の理由だが、他にもズボンが足より先に何かに触れることで鋭利なものから身を守ったり、だぼだぼの部分がはためくことで風の強さがわかったりするのだ。
本書では、作業服の企画・製造・販売を手掛ける株式会社寅壱の作業服コーディネートカタログも掲載されていて、見るだけでも楽しい。
■江戸の大工は大金持ちだった!?
江戸時代の庶民の1日当たりの賃金が300文(約3000円)だった頃、大工の賃金は540文(約5400円)と庶民の1.8倍だった。しかも実労働時間は4時間だったので、大工は儲かったに違いない。「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるように江戸では火事が多かったので、大工はひっぱりだこで、仕事がなくなる心配もなかったのだ。
建設業界にまつわる話から現役職人400人に聞いた仕事のやりがい、給料など、職人の仕事を詳しく紹介している本書。戦後の日本復興、オリンピックなど、日本を支えてきた建設現場の職人たちの仕事を垣間見ることができる。かっこいい職人に憧れている。建設業界に興味がある。そんな人におすすめの一冊だ。
(新刊JP編集部)
