■地元のお寺消滅で“食っていけないお坊さん”大量発生日本の仏教が過渡期にある。各地では寺院の無住化(空き寺、兼務寺院)が進み、仏教教団は既存の体制を保つことすら難しくなっている。「檀家制度」は急速に崩れ、「個の宗教」へと移行しつつある。江戸時代に確立し、地域共同体として機能した仏教界は、かれこれ400年の歳月を経て、そのすがたを大きく変えようとしている。2060年頃を見据えた仏教界の変容について、前編・