江戸時代初期、各地の大名たちは戦々恐々としていました。なぜなら、徳川幕府は些細なことでも疑わしければ、改易(かいえき)をおこなっては石高を減らし、さらには取り潰してしまうことも稀(まれ)ではなかったからです。なかでも、加賀藩の前田家は、前政権である秀吉と深く関わっていたため、当然のように目を付けられていました。これを乗り切るため、前田家はさまざまな策を講じていったのです。とくに3代目である前田利常