チケットも完売だったPXC41。PXCは堅実路線で着実に成長を感じさせる。フィリピン人ファイターの成長を促すに違いない(C)PXC

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17日(日・現地時間)、グアムとフィリピンを拠点とするMMAプロモーション=Pacific X-treme Combatが11月9日にマニラのイナレス・スポーツアリーナで開催したPXC41のTV視聴者数が、同国におけるMMA中継で最多記録となったことを発表した。

PXCフライ級選手権試合アレ・カリ×ルイス・スモルカや女子マッチ=ジナ・イニオン×ナサレイ・ヘイデルが地元で話題となったのか、TV5で中継された同イベントの視聴者数はアベレージで78万人を超えたとのこと。人口9400万、そして台風30号がレイテ島やセブ島に甚大な被害をもたらした翌日のこの数字――、MMA人気が同国で上がっていることは確かだろう。TV5首脳のヴィット・ラザティンは「2011年からPXCは観客動員、TV視聴者数と着実に成長しており、フィリピン人にとってPXCは最もエキサイティングなMMAだ」と語っている。なお同リリースではOFCの視聴者数が11万人だったことも明らかにしている。

ちなみに同じアジアでは人口4千900万の韓国でケーブルTV局Super Actionによって放送されているRFCが、4月のRFC11で52万、6月のRFCが51万という視聴者数を挙げている。一方、人口3億1千万のMMAの本場米国では、Spikeで中継されるベラトールの11月2日大会=Bellator 106が、110万強で過去最高を記録。シーズン8の平均が86万強、それ以前のMTV2時代は平均視聴者数が16万人強だった。一方、最近のUFCではFox Sport1の第1回大会が178万、4大ネットのFOX大会ではFOX7が470万、FOX8は204万という数字を残しているが、欧州時間で行われる英国大会=UFN31は12万と低調だった。

米国MMA界では2008年5月のエリートXC=CBS大会が480万、2011年11月のUFC on FOX第一弾は570万。ライブではないがSpike時代のTUFシーズン10、キンボ×ロイ・ネルソンは600万以上の視聴者数を記録している。