「ヒーリングキャンプ」“キム・ソンジェ”を覚えていますか?

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「キム・ハヌルの芸能界デビューのきっかけ」だった故キム・ソンジェの思い出

「間違っている、変えなきゃ、貴方は今も口では叫んでいる、でも前に出ることなく、ただ後ろで、また、一人で叫んでいる。貴方は何もする気がない、怒って苛立って、人のせいにしながらも、絶対に自分とは関係がない。すべて人のせい、そして、自分は依然として第三者であるだけ」

故キム・ソンジェが作詞した、DEUX(デュース)の1stアルバムに収録された「世の中で…貴方は」という歌詞の一部だ。不合理な時代と現実に不満を抱きながらも、不満に思うだけで、いざ実践しない人々へのメッセージが盛り込まれている。1993年にリリースされたアルバムに収録されたこの曲は、2012年の今でも、共感できる部分が多い歌詞だ。


1stソロアルバムの初ステージを最後に、永遠の別れを告げた故キム・ソンジェ

1995年11月20日、1stアルバム「言ってみれば」のステージを最後に、翌日遺体で発見され、多くの人々に悲しみを与えたキム・ソンジェ。韓国で10日に放送されたSBS「ヒーリングキャンプ」では、キム・ハヌルが芸能界にデビューした理由として、「DEUXのキム・ソンジェに、ファンとしてではなく、1対1で会いたかったためだ」と話すほど、彼は当時のトップスターだった。

SBS「人気歌謡」でカムバックステージを披露した翌日の11月20日、彼は死亡したまま発見された。彼の死因を「動物麻酔剤の投薬」だと明かした前国立科学捜査研究院のチョン・ヒソン院長は、引退する当時「故キム・ソンジェの死亡事件の糸口をつかんだが、犯人を見つけられなくて残念だった」と述べた。このように“疑問死”として終結した事件の主人公でもある故キム・ソンジェは、依然として多くの人から忘れないトップスターとして記憶されている。

故キム・ソンジェの母親ユク・ヨンエさん、追悼式及びエッセイ発刊を企画中

愛する息子が謎の死を遂げた後、つらい歳月を過ごしてきたキム・ソンジェの母親ユク・ヨンエさん。彼の死亡以降、17年が経った今は「何かを明かしたり、真実の争いをするよりは、息子に対する思い出を振り返り、人々に良い記憶として残ることにしたい」と話した。来年のDEUXデビュー20周年では、キム・ソンジェの生前の仲間たちが集まり、小規模でも追悼式を催したいという思いを伝えた。

また、エッセイストとして登壇した経験を生かし、故キム・ソンジェと弟のキム・ソンウクを育てた経験を本として出版する計画も立てているという。故キム・ソンジェの死亡以降「言ってみれば」という本を発刊した彼女は「その当時は余りにも慌ただしくて取り留めのない思いを吐き出していた。今は多くの考えを整理し、よりたくさんの人々と疎通を図れる文章が書けそうだ」と述べた。


弟キム・ソンウク“SJFactory”を設立して日本の音源著作権関連事業を展開

故キム・ソンジェの弟キム・ソンウクは、歌手としてデビューし、2ndソロアルバムまで発売した。ミュージカル「グリース」の主人公としても活躍し、現在はSJFactoryという会社を立ち上げ、日本の音源著作権関連事業を展開している。流暢な日本語と英語の実力をベースに、韓国の作曲家の海外進出の拠点の役割をしている彼は、今は歌手や俳優ではなく、芸能プロダクションおよび製作者としての能力を発揮している。来年でDEUXデビュー20周年を迎える。韓国にヒップホップを紹介し、多くの芸能人の音楽やスタイルに影響を及ぼしたDEUXとキム・ソンジェ。たとえ、彼は1stアルバムのデビューステージを最後に人々と別れを告げても、彼の家族とファンにとって彼はまだ生きている存在であるのだろう。「ヒーリングキャンプ」に出演したキム・ハヌルだけではなく、多くの人にまだ理想のタイプとして残っているキム・ソンジェが、より多くの人に良い記憶として残ってほしいものだ。