女子48kg級の五輪代表は、92年バルセロナ大会から08年北京大会までの5大会、谷亮子(旧姓・田村)によって独占されてきた。また、谷は06年からは、最終選考会である全日本選抜体重別選手権で、福見友子と山岸絵美に敗れながらも、07年世界選手権と08年北京五輪の代表になっていた。

 しかし、厚い壁となって立ちはだかっていた谷が北京五輪3位の後に退くと、”ヤワラちゃん”に頭を抑え続けられてきた福見が09年世界選手権で代表となって優勝。福見と山岸の2強時代に突入かと思えた。

 だが10年になってそこに割って入ってきたのが浅見八瑠奈だった。体重別選手権準決勝で山岸を2対1の旗判定で破って決勝に進んで2位になると、その年から代表が各国2名までになった世界選手権・東京大会の2番手代表に選ばれたのだ。そして世界選手権の決勝では福見を破って優勝し、一気に頂点に立った。

 その自信を確実に自分のものにした浅見は、自分の柔道に磨きをかけ、今年8月の世界選手権では追われる立場としての重圧も跳ね返して、連覇を決めてまた一歩成長したのだ。

 浅見には精神的な強さがある。

 今回のロンドン五輪代表の座の決定に大きな意味を持つグランドスラム東京大会でも、代表の座がどう、周りの期待がどうというプレッシャーを意識することなく、ただ「東京でまだ優勝していなかったから、優勝したい」とシンプルに考えていたという。

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