■ヘビー級/5分3R
ヒース・ヒーリング(アメリカ) vs チーク・コンゴ(フランス)
○[3R終了/判定2-1]×

ヒース・ヒーリング×チーク・コンゴによるヘビー級の戦いは、ミノタウロを追い込んだ男と、ミルコを下した男の一戦。その勝者がファブリシオ・ベルドゥムと並び、次期ヘビー級タイトルコンテンダーに浮上するであろう、重要なファイトとなった。

開始と同時に、一気に距離を詰めたヒーリングが、右ストレートを振りぬくと、コンゴは尻餅をついてダウン。ヒーリングの秒殺かと思われたが、コンゴはすぐさま立ち上がって、ヒーリングへタックル。テイクダウンを奪い、落ち着いて試合の流れを引き戻した。

コンゴのテイクダウンに、一度は立ち上がったヒーリングであったが、コンゴは再びテイクダウンを奪うと、金網に寄りかかって座り込むヒーリングへ、馬乗りになって細かいパンチを浴びせる。

それでも、コンゴの脇を差して、強引に立ち上がったヒーリングは、タックルへ。テイクダウンを奪うとコンゴも素早く反応し、両者のポジションが目まぐるしく上下に入れ替わった。

2R、差し合いからバックについたコンゴが、ハーフガードからパウンド&肘打ち。ヒーリングが下からコンゴを蹴り上げると、場内からは歓声があがった。コンゴは一旦スタンドへ戻るが、組合いからケージに詰め、タックルで豪快なテイクダウン。亀になったヒーリングの首を捕えてからバックをキープするが、一瞬の隙をついてヒーリングがコンゴを引っくり返し、サイドポジションを奪取。更に、コンゴのボディへ左膝蹴りを何発も落としていく。

3R、両者のミドルが相打ち。バランスを崩したコンゴが転倒するが、すぐさま体勢を立て直し、ヒーリングからポジションを奪い返す。バックについたコンゴが膝蹴りから、チョークを狙うも、ヒーリングは強引に外してしまう。

スタンドに戻ると、組合いから再びヒーリングのバックを取ったコンゴ。しかし、ヒーリングはまたしてもスイープに成功。コンゴのサイドポジションを奪って、パウンド、ボディへの膝蹴りを放つ。試合は3Rを戦い抜き、スプリットの判定でヒーリングの勝利。一進一退の攻防を僅差で制した。

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