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ジョルジュ・サンピエール(以下、GSP)×マット・セラ、パート2の開催が4月19日、GSPの地元モントリオールで行われることが決定した。

プレセールスという用意された1万3000枚のチケットは、ほぼ1日で売り切れた注目の再戦。ランディ・クートゥアーが「前回の試合でGSPは爆発力に点火することなく敗れた。次は違う結果になるだろう」と言っているように、GSP王座奪取の声は多い。

ところで昨年4月の対戦前に、いったい誰がセラの勝利を声高に明言できただろうか?あの歴史的な番狂わせのあと、ハイキックばかり狙っていたGSPには奢りと油断があった――という指摘が多くなされた。

しかし、本当にあの敗北はアンラッキーで――、次の一戦もGSPが圧倒的に有利なのだろうか。「GSPは序盤にストレートに右を合わされている。カウンターが嫌で、左ハイを蹴り続けるしかない、手詰まり状態だった」と吉鷹弘氏が言うように精神面だけでなく、技術的根拠があって敗れた可能性が究めて高い。

もう一つ、では戦い辛いはずのGSPは、なぜセラと打撃で戦い続けたのかという疑問点も残る。この試合より以前にGSPは、ヘンゾ・グレイシー柔術でトレーニングを積んでいたことがある。ヘンゾの愛弟子セラとの試合が決まったので、NYのアカデミーを離れた。

これは完全な仮説だが、この期間にGSPは、セラと組み技の手合わせをしたことがあり、セラのグラップリングの強さが身に染みているのではないだろうか。あるいは、強豪グラップラー揃いのヘンゾのアカデミーで、GSPは周囲の人間から嫌になるほどセラの強さを聞かされ続けたのかもしれない。だから、彼は組み技を嫌った。

中井祐樹氏はこの仮説に関して、「大いに考えられます。グラップリングの技術だけなら、圧倒的にセラが上です。寝技はそれだけ経験の差がでるものなんです」と言う。

『それがどうした、年末にヒューズを圧倒した試合を見て、あの敗北からGSPがどれだけ強くなったのか分からないのか』という反論は、当然起こるだろう。それほどGSPは強かった。ただし、あの試合でヒューズはサウスポーで構えている。06年11月の試合で、嫌というほどGSPのローを受けたヒューズは、その徹を二度と踏まないために、構えを変えて年末の試合に挑んでいたのだ。

試合後にGSPも「予想していなかったけど、対応できた」とコメントをしている。
(取材・文・撮影:高島学/以下『Fight&Life』Vol.05号に続く)

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