「思い通りにいかない」のが当たり前!イーチンタロットが教える最高の対人スタンス【一番わかりやすい はじめてのイーチンタロット】

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知れば知るほどおもしろい易の世界【キーワード2 矛盾】

他人ではなく“自分”に期待をしよう

 易は人生哲学とも言われていますが、深めていくと心が広く豊かになります。何よりも日常に起こる矛盾をも許せるようになります。

 易は陰陽の二元論から発生します。太陽と月、火と水、男と女、上と下、善と悪など、私たちの日常に起こる対立や矛盾を表します。

 太陽と月のおかげで朝と夜があり、朝だけ、夜だけであればおそらく今の私たちは形成されていません。朝と夜のリズムがあるおかげで自律神経のバランスも整います。

 また私たちの身体の約半分以上を水分が占め、水がなければ生きていけません。そして火があるおかげで獣から身を守ることができ、暖がとれて、加熱し殺菌できるようになったおかげで食も豊かになりました。

 そして男と女がいることで子孫繁栄につながり、家族ができます。

 陽の「-」と陰の「-」は、それぞれ男性器と女性器を表してもいます。地球があっても、この男女のバランスが保たれなければ人口は減っていきます。

 家族ができると社会ができ、そこに上下関係が生まれます。親と子から始まり、王と民、上司と部下、師匠と弟子、長子と末子と、これらの間柄に秩序ができます。易はこうした上下関係を重んじる時代に生まれています。

 良い行いを続ける人間もいれば悪いことを企む人間もいます。そして私たちのなかには善悪両面が宿っています。いつでも善人にも悪人にもなれるということでしょう。善悪を戒めるために法ができ、裁きが行われます。

 このように、私たちの日常ではさまざまな陰陽物語が繰り広げられていますが、どちらも私たちの生活・生命維持には欠かせないことがわかるでしょう。このように易は占いに用いるだけでなく、生き方の知恵としてその思想を取り入れることもできるのです。

 また易は「相互関係」の在り方についても説いています。社会との距離感、人との距離感など、このバランスを崩すと悩みが増えていきます。私たちは1人では生きていけませんから、孤立するのではなく互いに共鳴し合う必要があります。

 人間関係をより良くしていくことで悩みが軽減され、互いに助け合い関係性を深めていくことが理想ですが、価値観はそれぞれ違うもの。そのため易で言う「矛盾」を前提につき合うことが大切です。

 相手に自分と同じ価値観を期待するということは、相手に何かを依存する・押しつけることにつながります。「思い通りにはいかないのが常」と説いている易の真意に気づくためには、自分自身をまずは整える。そして自分自身にこそ期待をする必要があるということです。

 ここに気づけば人生がもっと楽になるかもしれません。

【出典】『一番わかりやすい はじめてのイーチンタロット』著:愛新覚羅ゆうはん