将棋の第84期名人戦七番勝負第4局は5月17日、挑戦者の糸谷哲郎九段(37)が前日に封じた48手目が開封され、午前9時すぎに藤井聡太名人(竜王、王位、棋聖、棋王、王将、23)の手番で対局が再開された。

【映像】藤井名人VS糸谷九段 高槻対局封じ手開封の瞬間

 藤井名人のストレート防衛と自身初の4連覇がかかる本局は、「将棋のまち」大阪府高槻市の「高槻城公園芸術文化劇場」を舞台に行われている。前日の1日目は、先手番の藤井名人が雁木、後手の糸谷九段が矢倉に構える展開に。早い段階で前例のない戦いへと突入した。ABEMAで解説を務める山川泰熙四段(27)は、「1日目は駒がぶつかっておらず、平成のタイトル戦のようだった。糸谷九段は後手番ながら積極的に攻撃形を築いており、糸谷先生の思惑通りの序盤戦になったと思う」とコメント。明らかなリードを奪う者はなく、残り持ち時間もほぼ並んだ互角の状況の中、背水の陣で初白星を狙う糸谷九段が48手目を封じて1日目を終えていた。

 迎えた2日目の朝、定刻の午前9時を回ると立会人の桐山清澄九段(78)によって封じ手が開封された。糸谷九段が前日に封じたのは、端歩の一手。ABEMAの解説陣は「自然な判断。藤井名人が歩を突けばいきなり激しくなるし、それ以外の手ではもう少しゆっくりな展開になる」と印象を語っていた。

 いよいよ本格的な戦いへと突入していく2日目。藤井名人がこのまま一気にシリーズを制するのか、それとも糸谷九段が待望の1勝を挙げて逆襲へ転じるのか。両者の深い構想がぶつかり合う白熱の中終盤戦から、一瞬たりとも目が離せない。

 持ち時間は各9時間。
ABEMA将棋チャンネルより)