中国・北京に現れた「ラーメン一蘭の丸パクリ店」に本社が大激怒…法的措置も検討か
福岡発祥の人気豚骨ラーメンチェーン「一蘭」をめぐって、SNS上の投稿が物議を醸している。
事の発端となったのは2026年5月13日頃、とある中国系と思しきユーザーが《北京にパクリの一蘭ラーメン店がオープン》と題した写真付きの投稿。そこには、「本日一蘭拉麺」というラーメン店の様子が写し出されており、ロゴから何から本家「一蘭」そっくりとして、話題となっているのだ。
何度だって現れる「一蘭のパクリ店」
今なおインバウンド客、とりわけ中国人観光客から根強い人気を誇ることで知られる「一蘭」。ただ、2026年5月現在、同チェーンでは海外店舗として台湾や香港に出店はしているものの、中国本土へは未出店である。そのためか、かねてより“パクリ”と言っても差し支えない、「一蘭」に酷似したラーメン店はたびたび登場している。
代表例が2018年頃にオープンした、その名も「蘭池」。暖簾には本家同様「天然とんこつラーメン専門店」とあり、店舗の外観もうり二つ。ただし外観に書かれた日本語は「美味しそがぁる」「喜ばれるさよ」と、すでにパクリ店らしい間違いがあるとか……。
「とはいえ、表面上のクオリティは中々」と評するのは、現地在住の日本人ライターだ。
「『一蘭』ではおなじみの客席システム“味集中カウンター”はもちろんのこと、券売機や座席にある給水器とコップ、それに麺の湯で加減やトッピング、辛さを選べるオーダー用紙にいたるまで、何から何までよく再現されていましたよ。あまりの完成度の高さに驚いたくらいです(笑)。
値段は基本のラーメンが確か30元ほどで、当時としては地元の食堂・屋台の麺類よりは割高だけど、外食チェーンの店舗としてはふつうぐらいの値段でしたね。それで肝心の味のほうですが、以前食べた本家『一蘭』のそれと比較すると、麺はかためでオーダーしても、中国人好みに合わせてかフニャフニャとやわらかく、味付けは妙に脂がきつかったです。何よりスープの温度が非常にぬるかったので、正直、美味しくはなかったですね」
どれだけ見た目やシステムは寄せることはできても、しょせんはパクリ店。本家「一蘭」の味の再現は難しいようだ。
「現在法務部にて対応を進めております」
では、今回新たに北京に現れた「本日一蘭拉麺」のクオリティは如何ほどなのだろうか。どうやら評判はあまり芳しくない様子で、中国のレビューサイトでは〈インスタントラーメンを食べているほうがマシ〉、〈味は本物の一蘭にはまったく及ばない〉など低評価のコメントが並んでいる。
2010年代頃の中国人による“爆買い”ブームから10年が経ち、すでに彼らの多くが日本を訪れた際に「一蘭」の本物の味を知ったことだろう。それだけにクオリティの低いパクリ店としっかり認識しているようで「早晩潰れるだろう」というのが、現地における大方の予想だそうだ。
一方、今回の事態を受けて本家「一蘭」はどう考えているのか――。運営元である株式会社一蘭の広報担当者は、取材に対してこのように述べている。
「本件につきましては、弊社側でも把握しており、現在法務部にて対応を進めております。誠に恐れ入りますが、現時点では確認・対応中の事項がございますため、詳細につきましては回答を差し控えさせていただけますと幸いです」
また、ことさら「弊社では国内外すべての店舗を直営にて運営しており、これまでフランチャイズ契約や業務提携による店舗展開は行っておりません」とも強調した。
今日にいたるまでフランチャイズ店すらゼロを貫くなど「直営店以外は認めない」という姿勢を崩さない同社。すでに法務部が動いている、という言葉通り、「一蘭」のポリシーを侵害するようなパクリ店に対しては徹底抗戦の構えを見せていくのか。今後の動向を注視したい。
【後編記事】『ラーメン一蘭「味も値段も邪道すぎる」のに…“日本で最も有名な豚骨ラーメン”になることができた「明快な理由」』へつづく。
【つづきを読む】ラーメン一蘭「味も値段も邪道すぎる」のに…”日本で最も有名な豚骨ラーメン”になることができた「明快な理由」
