トヨタ

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 トヨタ自動車は11日、インドでの生産を担う合弁会社の新工場を西部マハラシュトラ州に建設し、2029年前半の稼働開始を目指すと発表した。

 新型のスポーツ用多目的車(SUV)を生産する。26年に稼働予定の工場を含めてインドで4か所目の工場となり、生産能力は年50万台規模に拡大する。

 新工場ではインド国内向けのほか、周辺国への輸出も視野に入れている。トヨタは工場建設の目的について「今後の需要拡大や市場変化に柔軟に対応するため」としている。

 トヨタは現在、インドの2工場でSUV「アーバンクルーザーハイライダー」「イノーバハイクロス」など年40万台を生産。25年度は世界全体(989万台)の4%を占めた。インドでは25年10月から自動車関連の減税があったことも追い風となり、販売台数は前年度比21%増の37万台と大きく伸びている。

 旺盛な需要に対応し、26年には南部カルナタカ州で3か所目の工場を稼働させる予定で、生産能力の増強を図る。人口が14億人を超えるインドは今後も需要の伸びが見込まれる有望市場である上、中東アフリカにも近く輸出拠点としての役割も期待できる。

 インドでシェア(市場占有率)トップのマルチ・スズキは生産能力を30年以降に400万台に引き上げる目標を掲げている。トヨタやスズキの動きに連動するように、自動車部品メーカーも相次いで工場の新設・拡張を決めている。