KNB北日本放送

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スタジオには気象予報士の平島さんです。きのう魚津市でAランクのしんきろうが観測されましたね。
最高評価は実に8年ぶりです。

こちらの映像はきのうの正午頃に、魚津市から撮影した新湊大橋です。本来は平坦な橋が反転した像と重なって、アルファベットの「X」のような形に見えています。
はっきりと見えますね。
魚津埋没林博物館によりますとしんきろうはきのう午前9時半ごろから現れ、長時間鮮明に見えたことから、5段階のうち最高の「Aランク」と評価しました。Aランクは2018年6月以来8年ぶりで、ことしに入ってからしんきろうの出現は13回目です。
しんきろうを一目見ようと大勢の人が詰めかけていますね。

地元の人
「ものすごかったよ、よかった」「くっきり、肉眼でも見えたもん」
仙台市から帰省中
「伸びてるような感じ、初めて見た」

改めて、しんきろうが見られるメカニズムについて教えてください。

しんきろうは、大気中の温度差によって光が折れ曲がり、遠くの風景が伸びたりひっくり返ったりして、実際とは違う光景が現れる現象です。これには「春型」と「冬型」の2種類があります。まず「冬型」ですが、暖かい海の上に冬の冷たい空気が入り込むことで起こります。風景の「下側」が反転して見えるのが特徴です。
一方の「春型」ですが、今の時期、海面付近の空気はまだ冷たく、その上に暖かい空気が流れ込むことで温度差ができて現れます。特徴としては、実際の風景の「上側」に伸びたり反転したりした像が見られます。

きのうの新湊大橋が「X」に見えたのも、上に像が現れたからなんですね。
その通りです。この「春のしんきろう」は、平年でも4月から5月の間に多くて15回ほどしか現れない、とても珍しいものなんですよ。
ということは、きのうは本当に条件が良かったんですね。
きのうの魚津市の最高気温は23.4度と、5月下旬並みの暖かさになりました。また空気も澄んでいて、遠くまでクッキリと見通せたことにより、8年ぶりの「Aランク」の観測となりました。

きょうの県内は雨が降り、しんきろうは見られませんでしたが、あす以降はどうでしょうか。
魚津市では、「しんきろう出現予測」を発表しています。あす以降の予測はご覧の通りで、あすは40パーセントの確率です。ちなみに武道さん、きのうの確率は何パーセントだったと思いますか?実はきのうも40パーセントだったんです。
あさって以降しばらく低い予想が続きますが、あすはひょっとすると期待できるかもしれませんね。