[4.26 東京都サッカートーナメント準決勝 横河武蔵野3-2国士舘大 味フィ西]

 日本フットボールリーグ(JFL)の横河武蔵野FCが、国士舘大に3-2で競り勝って、2年ぶりの天皇杯出場に王手をかけた。5月9日に行う決勝は、クリアソン新宿との対戦になる。

 “Jリーガー”としての実力を示す2発になった。FW宮田和純は前半8分、エリア内左でボールを受けると、左足に持ち帰るタイミングでDFを外して左足を振り抜く。このシュートがゴール右隅と捉えると、同点とされて迎えた同25分にはDF吉村駿輝が獲得したPKを蹴って再び突き放した。

 今シーズンより横浜FCから期限付き移籍で加入した宮田だが、公式戦のゴールはこの試合が初だった。「(相手が)学生とかあまり関係なく、試合で点が取れていなかったので、点を取れたのはよかった。でもほかのフィーリングがよくなかったので、点を取れたからOKではないかなと思います」。

 大卒プロ3年目を迎えている。FC東京ユースから流通経済大に進学した宮田は、卒業後に横浜FCに入団。しかしルーキーイヤーが始まってすぐに鳥取への育成型期限付き移籍を経験すると、同年夏にはポルトガル2部のオリベイレンセに期限付き移籍した。

 しかしポルトガルでは思うように出場が叶わずにいると、帰国直前の翌年4月に右大腿直筋反転頭付着部断裂を発症。「大腿直筋の骨がはがれた」のだという。6月に帰国して横浜FCに復帰したが、手術の影響でリハビリ期間に費やした。そして3年目の今季は再びレンタル移籍。サッカーキャリアを立て直す意味でも、JFLでしっかりと結果を残すことを目標にシーズンに入った。

「横浜に入ってレンタルで出て、ポルトガルで長くやりたい思いもあったけど上手くいかなかった。海外の経験を生かせていないし、その前にこのカテゴリならもっとやれないといけない。クオリティもゴール前とかじゃなくて、プレーの流れのクオリティを出したい。もう一回頑張りたいなと思っています」

 天皇杯に出ることができれば、今の実力を示すことができるこれ以上ない舞台になるはずだ。コンディション面でまだまだ戻さないといけないことが多いと感じている様子の宮田だが、「Jとやれればいい。全然勝てないとは思っていないし、まずは次を勝ってですけど、楽しみです」と闘志を燃やした。

(取材・文 児玉幸洋)