「本物のお金の使い方、教えてさしあげます(笑)」 日本屈指のセレブタウン…芦屋マダム座談会

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3800万円分の札束を持参

北に六甲山地、南に大阪湾を望む兵庫県芦屋市。大阪や神戸の中心部から電車で15分足らずの場所に位置するこの街は、有名企業のトップが住む六麓荘町を筆頭に、大物芸能人やプロ野球選手が暮らす日本屈指のセレブタウンとして広く知られる。

その一方で、住民たるビリオネアたちがどのような生活を送っているかは、秘密のベールに包まれている。

今回、FRIDAYは化粧品会社を経営する恵理さん、かつて読者モデルとして活動していた夕美子さん、周りから「桁が違うマダム」と評判の泰子さんという芦屋在住の3人のセレブを招いて座談会を開催。

著書に『誰も知らない「芦屋」の真実 最高級邸宅街にはどんな人が住んでいるか』(講談社)があるノンフィクションライターの加藤慶氏を聞き手に、スーパーセレブの「本物のおカネの使い方」をレクチャーしてもらった。

--芦屋に住む皆さんの友人は、とんでもない額の買い物をされていますよね。

恵理 私の友人は、神戸大丸の「カルティエ」に行った際、「店員の女性の愛想が良かったから」って1500万円の指輪を買っていました。

夕美子 キャッシュで3800万円のネックレスを買った友人もいましたね。消費税の増税前で、「上がる前に買わないと」って軽いノリで(笑)。3800万円分の札束を大きなバッグに入れて、「すごく重くて大変だった」そうです。

恵理 そういえば、泰子さんのご友人は、パリの「カルティエ」本部からツアーにご招待されたんですよね。

泰子 どのような基準で選ばれているかはわかりませんが、日本全国の「カルティエ」の顧客の中からスペシャルな方が10組ほど選抜されて招待されるツアーがあるんですけど、現地でヘリコプターに乗ってお城を回ったり、船でセーヌ川を下りながら「カルティエ」本店の社長とランチをしたりするんです。飛行機はファーストクラスで、旅費は向こう持ち。

恵理 すごいツアーですよね。そのぶん、たくさん「カルティエ」の商品を買わされるんでしょうけど (笑)。

夕美子 その方のエピソードはまだありますよ。ある年のクリスマスに「カルティエ」の時計、翌年1月の誕生日に同じく「カルティエ」のダイヤの指輪をご主人からプレゼントされたんです。1月末が結婚記念日でメルセデス・ベンツのGクラスも貰っていました。クリスマスからたった1ヵ月ほどで、総額3000万円ですよ(笑)。

300万のドレスの出番は一度きり

--芦屋のセレブといえば、パーティーのイメージがあります。

夕美子 毎回違うドレスを着ないといけないので、頭を悩ませていました。私は「ヴェラ・ウォン」なんかのドレス(’26年3月時点の最低価格は80万円超)ですけど、泰子さんは「ヴァレンティノ」のオートクチュール。そのドレスがとても大きくて、車に乗るのにも一苦労していましたよ(笑)。

--ちなみにおいくら?

泰子 200万〜300万円だったかな。1回着たら終わりだから、クローゼットに吊ったままになってます……。

恵理 最近はパーティーのドレスをレンタルするサービスがあるみたいですね。

夕美子 100万円ほどするドレスが最低10万円から借りられるんですよね。「本物」ではない方は利用しているみたいですけど、レンタルのドレスは何回も使うから色がくすんでしまう。見ればすぐにわかってしまいます。

泰子 最初はパーティーの世界を知らなかったけど、夕美ちゃんに影響を受けて……。一時期はパーティーばかり行っていました(笑)。

夕美子 実は、兵庫県を中心に真珠を販売する会社がパーティー文化を広めたんです。「家にある真珠を身に付けて参加してください」という″ドレスコード″を設けた会が開催されたことをきっかけに、芦屋でパーティーが流行りました。もう十何年前のことですけど。

--皆さんブランド品をたくさんお持ちですが…売ることはあるんですか?

泰子 ないですね。捨ててしまうか、友人にあげるか。

恵理 売りに行くのが面倒ですよね。時間も取られますし。

夕美子 娘にあげます。娘に売られちゃうかもしれませんけど(笑)。

--今、芦屋セレブの間で流行っているものは何かありますか?

恵理 LAに大谷(翔平・31)くんを見に行って、試合の様子を写真で撮ることかな。最近は円安で渡航費もチケット代も上がったので、良い席だと何百万円もしたりしますけど。「現地で大谷くんを見た」という話題はよく耳にしますね。

泰子 私の周りにも、大谷くんを見に行った人はいっぱいいます。

恵理 大谷くんは別格ですよね。芦屋では芸能人やスポーツ選手が歩いていても誰も声をかけません。だから、著名人が多く住まれているんだと思います。

--最近は芦屋の土地の値段が上がっていて、業平町や船戸町などは一坪300万円を超えています。芦屋で家を買うのは大変じゃないですか?

夕美子 上がっていますけど、それでもマンションはできたそばから売れますね。豪邸も新しく建てられていますし。

泰子 以前、建築の工事が始まるとき、「騒音でご迷惑をおかけします」とご近所の方に「エルメス」のお皿を配った方がいらっしゃいました。

--泥棒に入られたりしませんか?

夕美子 芦屋はセコムに入っている人が多いので何かあるとすぐに駆けつけてくれますよ。

泰子 有料道路を通らないといけない芦屋の奥池という場所に住んでいる友人の家に泥棒が入った際は、セコムが来るのが遅くて間に合わなかったんです。「それからは玄関に現金を置いている」と言っていました。「50万円置いておけば、泥棒も納得して帰ってくれるだろう」と考えているみたいです(笑)。

『FRIDAY』2026年4月17・24日合併号より

取材・構成:加藤 慶(ノンフィクションライター)