「若々しいアラフォー美女」が生まれるカラクリをご存じですか…世の男性は知らない「糸リフト」という決断
「糸リフト」がやめられない…!
またやってしまった! 糸リフトである。人はなぜ、「しばらくいいかな」と思った美容施術を、ある日ふいに、何事もなかったかのように再開してしまうのだろう。
自分ごときが美容にこんなにお金を使ってしまって、どこかでバチが当たるのではないかと、内心では後ろめたさを感じている。それなのに、「そろそろかな」と思い立つと、予約ボタンを押す指はほとんど反射のように動いてしまうのだ。
仏教瞑想をかじっている身からすれば、こういう衝動は、美に対する「煩悩」としか呼びようがない。言うまでもなく、過度な美容は悟りどころか、真理からだいぶ遠い場所にある行いだ。本当のところを言えば、私は早々に「美の束縛」から解き放たれて、もう少し有意義なことに時間とお金を使って悟りに近づきたい、などと殊勝なことを考えているのである。
だから、ああ、さっさと20歳くらい若返ってしまえればなあ……。ということで、糸リフトだけは、どうにもやめられない。
ハイフ、サーマクール、レーザー、ボトックス、グルタチオン点滴、ビタミン点滴と、世にあるアンチエイジング法は結構試してきた。だが正直、どれもこれも「劇的」と言えるほどの変化は望めなかった。それどころか、むしろ、肌の調子を確かめようとして、鏡を見る回数だけが無駄に増えていく。ストレスである。
時間とお金があれば全部を定期的に受けて効果をブーストさせ、若返りの最大化を狙うという方法もあるだろう。だが、そうでない場合は、一つに絞っていかねばならない。
その点、糸リフトはやや強引ではあるが、老化にまつわる悩みの8割ほどを一度に片づけてくれて、半年以上は美容の悩みから解放してくれる。棘(コグ)のついた溶ける糸を顔の皮下に挿入し、たるんだ脂肪を引き上げるわけだが、顔が上がるだけではなく、脳内ストレスも減るのである。しかも最近は、価格もそこまで高くはない。
美人は「自然に若い」わけではない
美容マニアとしては、少し格好がつかない話かもしれないが、私はいわゆる「お手頃価格」の糸リフトを受けている。効果は半年から一年ほど。そのため、ほぼ年に一度のペースで続けている。
ただし、毎回その現場は修羅場である。麻酔を入れられるたび、思わず「いでー、いでー」と歯を食いしばる(クリニックによっては痛くなかったり、お金を出して全身麻酔にでもすれば違うのだろうが……)。普通ならばこんな苦痛は御免なのだが、背に腹は替えられない。
ところで、私はつい最近まで、糸リフトをやってることをごく身近な人以外には話していなかった。「そんなにやってるの? ずいぶん貪欲ねえ。贅沢して、イヤラシイわねえ」などと思われるのが、なんとなく嫌だったからである。少々卑屈かもしれないが、その言葉は、実際に私自身が心の奥底で思っていたことでもあった。
ところが最近は、そのあたりの気持ちが少し軽くなってきている。なぜなら、世間が思っているほど、美人というものは「自然に若い」わけではない、ということを知ったからだ。
「アラフォー美女」のカラクリ
どうやら、世に言う「若々しいアラフォー美女」という存在の背後には、ちょっとしたからくりがあるらしい。私のリサーチによると、彼女たちのかなりの割合が、三十代後半から四十代のどこかのタイミングで、糸リフトという決断をしている。糸リフトではなくても、結構ハードなものをやっていたりする。
だが、特に人前に立つような仕事をしている人たちは、それを公表しない場合がほとんどである。ハイフやレーザーといった「メスなし美容」ならまだしも、外科的な匂いのするものになると、途端に口を閉ざす人が多い。
だから私たちは、つい誤解してしまう。「あの人は何もしていないのに綺麗なんだ。それに比べて自分は、必死にアンチエイジングを頑張っている」などと。
けれど、どうか安心してほしい。それは幻想である。世の中の大半の人は、あなたと同じ速度で、きちんと、着実に老いている。だが、舞台裏でメンテナンスを欠かしていないのだ。
だからもし、私のように美容に後ろめたさを感じる人がいるならば言いたい。「やらないよりは、やっとけ」と。せめて、気が済むくらいには。どうせ人間皆、老いるのだし。
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「週刊現代」2026年4月13日号より
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