「ネトフリのおこぼれ」で日テレが「大谷翔平案件」一人勝ち状態…上層部が企んだ「損して得とれ」作戦とは

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「制作力」を世界に売り込んだ

先月30日の定例会見で、日本テレビの福田博之社長は、あらためてWBCを地上波で生中継できなかったことに悔しさをにじませた。もっとも局内で福田社長のコメントを額面通りに受け取る日テレ関係者は皆無のようだ。

「表では『残念だ』と言いながら、局内にはむしろ“してやったり”の雰囲気が漂っています。実は日テレだけが『漁夫の利を得た』と言っても過言ではない」(制作事情通)

先の2026年度WBC大会において日テレは、放映権を獲得できず最終的にNetflixと組んで中継業務を担った。その結果、世間からは「Netflixの下請けになり下がった」あるいは「民放キー局の誇りを金に換えた」などと揶揄されたのだ。ところが局上層部はおろか制作現場でも、バッシングの声が高まれば高まるほど局内は活気に満ちて大いなる盛り上がりを見せたという。

「理由は単純だ。約150億円といわれた放映権は獲得できなかったが、試合を“作る側”つまり、中継する側に残れたことは意味がある。おそらく3年もしくは4年後に開催されるWBCの放映権は、今回よりも高騰し同じように地上波放送での放送は難しい。だから日テレは制作する側として生き残る決断をした」(事情通)

日テレは東京プールの日本戦4試合を含む1次ラウンド計10試合に加え、準々決勝、準決勝、決勝の計5試合、合計15試合の中継制作をNetflixから受託した。さらに地上波では開幕特番など特別枠を9枠予定し、ニュース・情報番組でも関連内容を放送した。

「試合の映像はしばりがあるが関連番組の映像に制限はない。関連番組の視聴率も総じて高かった。もはや高騰する放映権料の前では、昔ながらの『購入して放送する』というやり方は通用しない。ならば権利を持つ相手と組み、『制作力そのもの』を売る。日テレはそう腹をくくったわけだ。ある種、ネトフリからの『おこぼれ』で得をしているわけです」(制作会社関係者)

以前の地上波キー局なら絶対にあり得なかったこの選択は、日テレに想像していた以上の恩恵をもたらしたという。その一つが局のPRだ。

大谷翔平に「専属スタッフ」をつけた

「日テレが70年かけて培ってきた野球中継の制作・技術力が世界に認められたんです。今回の実績をきっかけに海外イベント関係者やハリウッドの映像案件など引き合いが殺到しています。今回の制作委託費は約10億円といわれているがPR公開を含めると100億円規模に値します。放映権を買えなくても、技術で外貨を稼ぐということだ」(編成関係者)

そして今回、日テレが何より手応えを感じているのが世界のスーパースター・大谷翔平との距離を縮めたことだったという。

「俗っぽい言い方をすれば、日テレスタッフが大谷選手と仲良くなれたということだ。WBCでは唯一、日本のテレビ局として中継業務に関わったことで、現場レベルの接点が激増した。近年のテレビ界にとって、大谷選手は視聴率、話題性、広告価値を一人で引き寄せる別格の存在だからこそ関係性を築きたかったわけです」(事情通)

今回、日テレはWBCの中継業務を受けるにあたり特別チームを編成したという。

スポーツ局のやり手プロデューサーとディレクターを大谷選手だけの専属スタッフとして張り付けた。この2人はひとたらしで有名なんです。あえて例えるなら現在、NHK大河ドラマで放送している『豊臣兄弟!』の秀吉と秀長のように息の合った2人です。人見知りである大谷選手に対し細心の気配りで対応した」(日テレ関係者)

そもそも日テレには、大谷との関係をめぐって忘れがたい黒歴史があった。、2024年5月に大谷が米・ロサンゼルスに購入したという報道で、プライバシーと取材手法が問題視される事態へと発展したのだ。

「日テレはフジテレビと共に事実上の“出禁”を食らった。スターの私生活に踏み込みすぎた報道が、本人サイドの不信感を一気に高めたんです。だが、その後の対応で差がついた。日テレは現場レベルで接し方を見直し、持ち前のコミュニケーション力を生かして、少しずつ関係修復を進めました。一方、フジテレビは現在もなお完全な関係修復には至っていません」(球界関係者)

日本のテレビ局として唯一、日テレがWBCの中継業務を請け負ったことで、大谷サイドとさらに深化した“顔の見える関係”を築くことができたという。

「大谷選手が何を気にして、何をして欲しいのかを察してスタッフが動いていた。制作現場が汗をかき、細かなケアを重ねトラブルなく大会を回したんです。雑談レベルですが大谷とは日テレの番組出演について話をしたようです。実現すれば民放局では初の出演となります。顔見知りのスタッフがいるのか。いないのかの差は物凄く影響があります」(芸能プロ関係者)

地上波で試合を中継できず表向きは敗北と断じられたテレビ界。だがその裏では、日テレのみが技術の売り込みに成功し、大谷選手との距離を縮めていた。放映権ビジネスが激変するなか日テレは「負けて勝つ」したたかさを見せたようだ。

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