3月30日に都内で記者会見を実施。1部に属する12大学のキャプテンが一堂に会した。写真:小室功

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 記念すべき100回目の関東大学サッカーリーグ戦が、4月4日に開幕する。

 一口に“100回目”と言っても、今日に至るまで積み上げてきた歴史と伝統を鑑みれば、その重さを実感せずにはいられない。しのぎを削り合う選手や指導者はもちろん、学生主体の大会運営を原則にしているだけに、これまで携わってきた多くの学生スタッフや関係者の方々もまた、さぞ感慨深いことだろう。

 とはいえ、まだまだ通過点。紡いできた記録や記憶が有形無形のバトンとなって、次の世代へと受け継がれていく。

 同リーグ戦の創設は、1924年だった。日本サッカー協会の設立が1921年なので、その3年後には第1回を開催したことになる。関東大学ナンバーワンの座を巡り、早大、東京帝国大(現・東大)、法大、東京高師(現・筑波大)、慶大、東農大の6チームが相まみえ、栄えある初代王者に輝いたのが早大だった。

 戦時下の1943年から3年間は中止されていたが、終戦の翌年から再開され、日本サッカー界の発展に寄与すべく、長きにわたりその役割を果たしてきた。

 アニバーサリーシーズンの到来を前に、3月30日、都内で記者会見が行なわれた。1部に属する12大学のキャプテンが一堂に会し(筑波大のみ、授業の関係で、キャプテンの徳永涼に代わり、GK入江倫平が出席)、今季への抱負や意気込みを語った。

 100回目となる今季の概要・展望について(一財)関東大学サッカー連盟の佐藤健副理事長は「選手個々のレベルが高く、チーム力が拮抗しているので、一節一節、目が離せない状況になるのではないか。昇格組の3チーム(駒大、早大、法大)の活躍も期待している」とまとめつつ、“100回目”のシーズンに向けての熱い思いも明かした。

 中大を卒業し、住友金属(鹿島アントラーズの前身)に進んだ佐藤副理事長は、現役引退後、指導者となり、鹿島のスクールコーチやソニー仙台の監督を経て、2001年から母校の中大に戻り、指揮を執った。そして、現在は連盟の要職に就く。様々な立場で、大学サッカー界に携わってきた人物だけに節目の“100回目”に喜びも一入だろう。

「私は中大出身ですが、2つ上の先輩に金田(喜稔)さんがいて、筑波大には(2つ下の)風間(八宏)さんがいて、彼らは大学時代から有名で、日本代表でも活躍していました。今で言うなら三笘(薫)ですね。関東大学サッカーリーグ戦を経て、スーパーな選手が輩出されていますが、これからもJリーグや海外クラブ、ワールドカップなどで活躍する選手が続いていくはずです。日本サッカー界に貢献する存在として、大学サッカーの価値がさらに高まるのではないかと考えています」
 
 同リーグ戦は人材の宝庫と言っても過言ではない。今季開幕直前の時点で、プロ内定者は21名。そのひとりが昨年度のリーグ得点王であり、今年は国士大のキャプテンも務めるFW本間凜だ。卒業後は川崎フロンターレに進む。

「もちろん2年連続の得点王を目ざしています。以前、明治大の中村草太選手が2年連続で得点王とアシスト王を取っていますが、その姿を見ていて、自分もそういう結果を出せるフォワードになりたいと思っています。ただ、キャプテンという立場もあるので、チームが勝つためにどうしたらいいか、しっかり考えながら1年間、取り組んでいきたいです」

 大学ラストシーズンにかける本間キャプテンの思いは、非常に強い。

「高校2年の時に100回目の選手権に出ましたが、大学4年生になった今年は100回目の関東大学リーグと、100という数字に縁があるのかなと感じています(笑)。チームとしての目標は、やはり10回目のリーグ優勝です。お世話になった大澤英雄先生(昨年2月に他界)に感謝を込めて、良い報告ができるよう、頑張りたいと思います」