「三笘選手とやれるのが喜び」脅威の左コンビでイングランド切り裂いた中村敬斗「この試合にかけていた」
[3.31 KIRIN WORLD CHALLENGE 日本 1-0 イングランド ウェンブリー]
試合を重ねるごとに脅威を増す左サイドコンビがイングランドの守備網を切り裂いた。日本代表は前半23分、中盤の連係で密集地を打開すると、MF中村敬斗(スタッド・ランス)は左サイドをドリブルで前進。シュートの選択肢もあるタイミングで右足インサイドパスをゴール前に送ると、MF三笘薫(ブライトン)にピタリと合わせ、結果的に決勝点となる先制ゴールが決まった。
中村のストロングポイントである突破力に加え、ゴール前での冷静な状況判断が光った先制アシスト。「自分で仕掛けていくこともできたけど、あのシーンは強引に突破というのは難しいし、カットインした時に三笘選手がフリーなのは見えた。難しいパスだったけどうまく決めてくれたと思う」と振り返った。
イングランドは先発全員を世界最高峰のプレミアリーグ所属選手が占める中、唯一フランスのリーグ・ドゥという2部リーグでプレーする背番号13が風穴を開けたのはセンセーショナルだった。
「はっきり言うとこの試合にかけていた。あまりこういうことを言うのも良くないけど、自分のリーグレベルが低いぶん、こういう大舞台でプレーするのはなかなかないことなので、何かインパクトを残したいということで、目に見える結果のアシストと自分の得意なドリブルを存分に出せた」。積み上げてきたものが十分に通用する姿を印象付けた。
そのハイパフォーマンスの背景には紛れもなく、長らく左サイドでポジションを争ってきた三笘とのホットラインがある。かつて背中を追っていたはずの“格上のライバル”はいまや、最高の相棒となった。
「左サイドで三笘選手とやれるのが喜び。めちゃくちゃ上手いから、めちゃくちゃ楽しくて……」。普段はリーグ・ドゥでプレーしている中村にとって、プレミアリーグの第一線でプレーする三笘のクオリティーは「守備、攻撃全てが違う」。その2人の連係は時間を重ねるごとに良くなるばかりだ。
「僕も中でできるし、三笘選手も外をかなり得意としているので、お互いうまくいかない時は入れ替わったり、キツい時には入れ替わったり、外で持ちたい時に入れ替わったり、本当に流動性を持ってできたのが良かった」。2人の流動性によって相手が狙いを絞りにくくなるからこそ、2人の突破力も活きるもの。その相乗効果はイングランド相手にも脅威となった。
いまの中村が挑んでいるのはもはやW杯のメンバー争いではなく、W杯本大会で勝つためのプレー基準だ。その積み重ねの中ではリーグ・ドゥでの奮闘も実は活きているという。
「リーグ・ドゥのレベルも正直簡単ではなくて、正直守備の1対1の強さはそこまで変わらないと思っている」。後半24分、ティノ・リブラメント(ニューカッスル)を抜き去ったカットインシュートがまさにそのシーン。「あれはリーグ・ドゥでやっている成果が出た。今季は1試合で5、6回は仕掛けるシーンがあるので」という確かな手応えも得た。
本意ではなかったはずの日常が世界トップ基準につながっているという確信も経て、中村は再びリーグ・ドゥでの戦いに戻る。「あとチームは6試合残っているし、リーグ・アン昇格に向けて全力で頑張りたい」。見据えるのはその先に待っている北中米W杯。チームを高みに導く大仕事を経て、初の夢舞台に立つつもりだ。
(取材・文 竹内達也)
試合を重ねるごとに脅威を増す左サイドコンビがイングランドの守備網を切り裂いた。日本代表は前半23分、中盤の連係で密集地を打開すると、MF中村敬斗(スタッド・ランス)は左サイドをドリブルで前進。シュートの選択肢もあるタイミングで右足インサイドパスをゴール前に送ると、MF三笘薫(ブライトン)にピタリと合わせ、結果的に決勝点となる先制ゴールが決まった。
イングランドは先発全員を世界最高峰のプレミアリーグ所属選手が占める中、唯一フランスのリーグ・ドゥという2部リーグでプレーする背番号13が風穴を開けたのはセンセーショナルだった。
「はっきり言うとこの試合にかけていた。あまりこういうことを言うのも良くないけど、自分のリーグレベルが低いぶん、こういう大舞台でプレーするのはなかなかないことなので、何かインパクトを残したいということで、目に見える結果のアシストと自分の得意なドリブルを存分に出せた」。積み上げてきたものが十分に通用する姿を印象付けた。
そのハイパフォーマンスの背景には紛れもなく、長らく左サイドでポジションを争ってきた三笘とのホットラインがある。かつて背中を追っていたはずの“格上のライバル”はいまや、最高の相棒となった。
「左サイドで三笘選手とやれるのが喜び。めちゃくちゃ上手いから、めちゃくちゃ楽しくて……」。普段はリーグ・ドゥでプレーしている中村にとって、プレミアリーグの第一線でプレーする三笘のクオリティーは「守備、攻撃全てが違う」。その2人の連係は時間を重ねるごとに良くなるばかりだ。
「僕も中でできるし、三笘選手も外をかなり得意としているので、お互いうまくいかない時は入れ替わったり、キツい時には入れ替わったり、外で持ちたい時に入れ替わったり、本当に流動性を持ってできたのが良かった」。2人の流動性によって相手が狙いを絞りにくくなるからこそ、2人の突破力も活きるもの。その相乗効果はイングランド相手にも脅威となった。
いまの中村が挑んでいるのはもはやW杯のメンバー争いではなく、W杯本大会で勝つためのプレー基準だ。その積み重ねの中ではリーグ・ドゥでの奮闘も実は活きているという。
「リーグ・ドゥのレベルも正直簡単ではなくて、正直守備の1対1の強さはそこまで変わらないと思っている」。後半24分、ティノ・リブラメント(ニューカッスル)を抜き去ったカットインシュートがまさにそのシーン。「あれはリーグ・ドゥでやっている成果が出た。今季は1試合で5、6回は仕掛けるシーンがあるので」という確かな手応えも得た。
本意ではなかったはずの日常が世界トップ基準につながっているという確信も経て、中村は再びリーグ・ドゥでの戦いに戻る。「あとチームは6試合残っているし、リーグ・アン昇格に向けて全力で頑張りたい」。見据えるのはその先に待っている北中米W杯。チームを高みに導く大仕事を経て、初の夢舞台に立つつもりだ。
(取材・文 竹内達也)
