ヤクルト・つば九郎おかえり!えみふる開幕4連勝 本拠開幕「より盛り上がる」イケヤマジック単独首位
◇セ・リーグ ヤクルト8―3広島(2026年3月31日 神宮)
みんな「えみふる」だった。ヤクルトが神宮開幕戦も快勝し、球団史上初となる前年最下位からの開幕4連勝。お立ち台では2年ぶりの光景が広がった。
「ツバクロウ、オカエリ」。今季初アーチを含む2安打2打点でヒーローインタビューに登場したオスナは笑顔で言った。横にはインタビュアーのまねをするつば九郎がいた。ファンは大盛り上がり。つば九郎もお立ち台に上がり、オスナの言葉にうなずいた。
チームの顔でもある人気マスコットが復活した。昨年2月に担当スタッフの死去に伴い、活動休止となっていた。試合前、頼れる助っ人はベンチ前で熱い抱擁を交わした。1―0の4回には、中越え1号ソロで祝福。5回には中前適時打を放った。池山監督が「オスナに(一発)出てくれたらチームも盛り上がる」と期待していた通り、打線は12安打8得点と勢いに乗った。
試合前からファンを盛り上げ、5回のバズーカタイム、7回の東京音頭でも沸かせたつば九郎。勝利を届けてくれたナインとしっかり手羽を合わせた。殊勲の4番は「一番チームを後押ししてくれている存在だと思う。戻ってきてくれて非常に心強い」と感謝した。
池山監督は、がっちりと握手し試合に臨んだ。初回2死三塁では、中前に抜けそうな打球を、グラブの内側につば九郎の刺しゅうを入れている遊撃・長岡が好守で先制を阻止。当初は一塁がセーフで適時内野安打の判定も、リクエストで覆った際どいプレーに指揮官は「あれでいい流れになるかなと思った」と称えた。2回の先制は相手失策の間に二塁走者の岩田が好走塁で生還。チーム一丸の勝利に「ザ・野球。ああいう一つのミスが点になる」と振り返った。
投打がかみ合い、つば九郎の復帰戦に花を添えた。昨年4月11日以来の首位浮上。「今年はつば九郎も帰ってきて、より盛り上がるはず」と池山監督。今年のヤクルトは、ひと味もふた味も違う。(小野寺 大)
≪前年最下位から開幕4連勝は球団初≫前年最下位のチームが翌年開幕4連勝以上をマークしたのは12年ロッテ(4連勝)以来14年ぶり。ヤクルトでは80、08年と2度あった3連勝を抜く最多連勝になった。また、ヤクルトの新人監督で開幕4連勝は99年若松監督と並ぶ最多タイだ。
