旧車は一筋縄でいかない? トラブルとその対応記(1)【連載:遠藤イヅルのB11型日産サニーカリフォルニア再生&快適化計画 #11】
国産旧車でももちろんトラブルは起きる
こんにちは。イラストレーター兼ライターの遠藤イヅルです。所有中の1985(昭和60)年式『日産サニーカリフォルニア』の『再生』と『快適化』のレポート連載第11回は、『これまでに起きたトラブルとその対応記(その1)』をお送りします。
【画像】1985年式『日産サニーカリフォルニア』のこれまでに起きたトラブルとその対応! 全7枚
サニーが手元にやってきたのは2023年ですので、その時点で車齢は38年。少なくとも3オーナー以上を渡っているはずですが、記録簿などは残っておらず、何をどこまでメンテしてきたのか不明でした。

鎮座するエンジンはE15S型で、燃料供給は電子制御キャブレターが担います。 遠藤イヅル
とはいえ、この連載でも以前書いたとおり、購入時に機関部やエアコン、ブレーキなどに手が入っていた様子があり、さほど苦労しないで乗れるのかもしれないなあ、という淡い期待を抱いていました。
ところが旧車はそんなに甘くありません。所有してから現在に至るまでに大小様々なトラブルが発生しましたので、今回から3回に分け、それらを列挙したいと思います。
なお僕はこれまでフランス車を中心に、イタリア車、スウェーデン車など中古車を25台ほど乗り継いだ結果、大なり小なりひどい目にあっているので(涙)、クルマは故障するものだと思っています。とはいえ、壊れて欲しくないのは言うまでもありません。
『ないものは作る』で維持されるマイナー旧車
入手後最初に工場入りしたのは2023年7月。その手前の6月頃から、アクセルを吹かすと、エンジンから『バシャバシャ』という音がするようになったのです。
そこで主治医の『オートサービス&パフォーマンス・エンドウ』に音の原因究明と修理を依頼。そしてひと通り確認した結果、異音の原因はEGR(排気再循環装置)バルブからの排気漏れと判明しました。

入手難となっていたセンターマフラーは、スズキ・ワゴンR(MH21S)用を流用しています。見事な仕上がり! オートサービス&パフォーマンス・エンドウ
なお、他にも冷却水が漏れる、ワイパーがちゃんと拭かない、エアコンオンでベルトが盛大に鳴る、など気になる箇所も多かったので、この機会に修理をお願いしました。それぞれホース、ピポットおよびリンク、ベルトとテンショナー交換によって解決しています。
それ以外にもグラグラだったエンジンマウント、キャブレターのホース類交換、エキゾーストパイプ修繕が必要なことも判明。こちらも修理を行ってもらいました。
エキゾーストパイプの修理では、リアマフラーは新品が出てきたものの、入手難のセンターマフラーはスズキ・ワゴンR(MH21S)用を流用したとのこと。ステーの製作にも苦労したと聞いています。
『ないものは作る』、『工夫する』、『流用する』ことでなんとか維持が可能なマイナー旧車。苦心して対応してくれる主治医には、ただただ感謝しかありません。
オルタネーターも寿命でリビルト
修理後のサニーに乗ったところ、排気漏れが直っているのはもちろんのこと、エンジンマウント交換の効果も絶大でエンジンの揺れが消滅。音と振動を取り除いたことで、クルマが一気に若返りました。
そうか国産旧車といえど、ちゃんと直せばこんなに静かでスムーズに走るのか(当たり前といえば当たり前ですが)。キャブレターの調整も完璧で加速が良くなった気がしました。ちなみに修理費用は合計で約30万円です。

寿命を迎えたオルタネーターはリビルドを行って復活。38年、よく頑張りました! 遠藤イヅル
しかしその後の同年9月某日、山梨県内の中央道下り走行中にバッテリー警告等が点灯。オルタネーターが充電しないのか……と焦りましたが、ヘッドライトを点けると警告等が消えるのです。むむ、これは過充電の状態ですね。
そこでインターチェンジを降りて安全な場所に停車。近隣の修理工場を調べ、古いクルマに対応してくれそうな工場を探して修理を依頼しました。調査の結果、原因はやはりオルタネーターのレギュレーター。
数日間の預けでリビルドをしてもらい、その後無事に路上に復帰しています。急なお願いでしたが、ほんとうに助かりました。こちらの修理代は約5万円です。
ところで、故障やトラブルとひと言で書いても、38年超、走行距離12万キロ超を超えたサニーはパーツが寿命を迎えたケースがほとんどで、『どうして……』と嘆きたくなる(もしくは笑っちゃう)故障が起きないのは、さすが国産車というべきでしょうか。
しかしサニーの『要修理』はこれだけでは済みませんでした。次回以降もトラブルとその顛末記をお送りします。
(当連載は不定期掲載ですが、主に金曜日お昼頃に公開予定となります)
