幼少期からの憧れ“レイソル”入りを勝ち取った古谷柊介の想い。大岩ジャパンの中核として誓う、柏の選手の自覚と覚悟【U-21日本代表】
15時半の練習開始前にリリースがあった通り、コンディション不良でFWンワディケ・ウチェブライアン世雄(桐蔭横浜大)が招集を辞退。代わりにリスト入りしたFWワッド・モハメッドサディキ(岐阜)は無事に合流し、遠征メンバー25名全員で1時間半ほど汗を流した。
初招集組がサディキも含めて8名おり、今年1月のU-23アジアカップに出場した選手は数えるほど。コアメンバーと呼ばれるグループは全体の3分の2程度になっており、チームとしての経験値は高くない。そうした状況下で攻撃陣の柱として期待されるのが、FW古谷柊介(東京国際大/柏加入内定)だ。
そこから右肩上がりで成長を続け、4−3−3の右ウイングを主戦場にして活躍。得意のドリブルでチャンスを作り出し、献身的な守備や決定力も日を追うごとに高まってきた。今年1月のU-23アジア杯では、2ゴールをマークするなど、チームの優勝に大きく貢献。今や大岩ジャパンのコアメンバーであり、今回の活動では攻撃陣をリードする存在だ。
本人もその自覚は十分。自身の体験談を交えつつ、自身の役割についてこう話す。
「自分も最初や2回目の活動は全然チームに馴染めていなかった。馴染みやすい雰囲気は作りたい。ピリピリとした空気を持ちつつも、しっかりコミュニケーションを取っていきたいと思う。
こういう短期間で集まるチームはどれだけコミュニケーションを取れるかで、強くなれるかが変わってくる。良いチームを作るためにコミュニケーションをしっかり取りたい」
23日の練習でも積極的に周囲に声をかける姿があり、中心選手として精力的に動く姿からは覚悟と責任が見て取れた。
その一方でチームのことだけにフォーカスするのではなく、個人のパフォーマンスも求められるのは言うまでもない。3月上旬には来季からの柏入りが内定し、“レイソル”の選手として周りから見られる“目”も変わってくる。
そこは理解しており、「結果を残さないといけない」と気を引き締める。
2度の練習参加を経て決まった柏入り。もともと子どもの頃から応援していた地元のクラブであり、スタジアムに何度も足を運んだ。練習にも訪れ、幼い頃に柏のレジェンド・大谷秀和からユニホームにサインをもらったこともあるほどの、レイソルへの愛がある。
日体大柏高から東京国際大に進んだのも、同大学から柏U-18出身の落合陸(現・新潟)が柏入りを決めたから。そうしたパイプも踏まえ、柏行きへの可能性を最大限引き上げるために進路決定を行ってきた。
今後は関東大学リーグを優先しつつ、タイミングを見て柏の練習に参加することになるが、レイソルの選手として初めて挑む代表戦でみっともないプレーはできない。サポーターに自身の存在を示すような活躍をするためにも、韓国遠征へのモチベーションは高い。
新たな一歩を踏み出した古谷。韓国の地で誰よりも結果にこだわり、自身の名をサポーターに届けるような活躍ができるか注目したい。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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