ベネズエラを初優勝に導いたロペス監督 メダル首にかけキャンプ地再合流「今でも泣いている」
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でベネズエラを初優勝に導いたオマール・ロペス監督(49)が19日(日本時間20日)、ベンチコーチを務めるアストロズのキャンプ地に再合流した。
ロペス監督はWBC優勝の帽子とメダルを着用して球団施設に登場。寝不足と疲れのためか目は赤かったが、多くのスタッフ、選手から祝福され、ハグを交わす光景が見られた。
ロペス・ベンチコーチとの一問一答は以下の通り。
――WBCで優勝したことについて。
「まず第一に神に感謝しなければならない。神がこの素晴らしい道へと導いてくれて、国に最高の喜びをもたらすことができた。チームを一つに保ってくれた。エキシビションの2試合後にはかなり批判されたが、国民の情熱は理解していた。多くの人が信じていなかったかもしれないが、一番大事なのは自分たちが自分たちを信じていたことだ。それが常に胸を張り続け、戦い続ける原動力になり、こうして成し遂げることができた。これは我が国にとって本当に素晴らしい達成だ。今、国全体が祝い続けている。まるで夢がかなったような気分だ。正直に言って、選手として契約したばかりの若い頃は未熟で、メジャーでプレーしたいとは思っていても、そこに至る過程や道のりを理解している子供は多くない。年を重ねて成熟すると夢を持つようになる。自分にも夢があった。2022年に初めてWBCの監督に任命されたとき、その夢を抱いた。そして夢が現実になった。夢があるなら、それに向かって努力しなければならないと言える。もちろん自分一人ではない。多くの人が支えてくれたし、何よりフィールドで戦った選手たちが一番重要だ。今は国のために祝えることがうれしい」
――母国の人たちのリアクションは?
「正直、全てを追い切れてはいない。あまりにも全てが早く進んだ。試合後はWhatsAppやInstagramで大量のメッセージが届いたが、少しずつ確認していこうと思っている。まずはずっと一緒にいてくれた家族と家に戻り、昨夜は親しい友人たちと過ごした。その中でSNSを見始めたとき、感情が溢れて涙が止まらなくなった。今でも泣いている。国中の人々が広場や街中で試合を観ている映像が届き続けている。子供たちが喜び、人々が泣き、国全体が一つになっている。その光景はまさに夢だった」
――日本、アメリカに勝ったことの意味は?
「もちろん大きな意味がある。あれが最大の試練だったし、日本戦、イタリア戦、そしてアメリカとの決勝へとつながる重要なステップだった。ドミニカ共和国に負けた試合は特に若い選手たちにとって大きかった。初めてのWBCで、この大会の雰囲気や強度を理解するきっかけになった。その経験があったからこそ、その後の試合にしっかり臨めた。決勝に進み優勝するには強いチームを倒さなければならないと言ってきたが、実際にそれをやり遂げた」
――大会前、「箱」に何かを詰めると話していた。
「その通りだ。小さな箱を使った。そこには1番に国、2番に国、3番も国。それ以外はない。個人のエゴや個人的な達成は脇に置く。この大会は全てが国のためだ。そしてその上に神。神と国、それが我々の使命だった」
(ウェストパームビーチ・杉浦大介通信員)
