一方で、75日線処で底堅さがみられるようだと、-1σ(5万4170円)から25日線辺りでの推移が見込まれる。原油価格が落ち着きをみせてくる局面では、ショートカバーを強めてくる展開は十分に考えられる。そのため、オプション権利行使価格の5万円から5万6000円と広めのレンジを想定しておきたい。75日線や-2σ水準で強弱感が対立するとみられ、ブレイク方向にトレンドが出やすい。

 また、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が17~18日、日銀の金融政策決定会合が18~19日の日程で開催される。欧州中央銀行(ECB)理事会も開催されるほか、19日には日米首脳会談が予定されており、これらイベントを消化していくことになる。ただ、20日は祝日で休場になるため、オーバーウィークのポジションを取りに行く動きは限られるとみられ、スキャルピング中心のトレードに向かわせやすいだろう。

 13日の米VIX指数は27.19(12日は27.29)に低下した。週間(6日は29.49)でも下落している。9日に35.30まで急伸する場面もみられたが、翌10日には一時22.19まで調整。その後は上向きで推移する+1σ(24.84)と+2σ(28.07)とのレンジに沿ったトレンドをみせている。週初の急伸からは落ち着いた動きではあるが、上向きのトレンドを形成していることもあり、イラン情勢次第では再び30.00を上回ってくる可能性があるため、リスク回避姿勢はくすぶる。

 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.85倍(12日は14.92倍)に下落した。週間(6日は14.99倍)でも低下している。週初に14.99倍から14.66倍に急低下する場面はあったが、その後は14.75~14.95倍辺りでの推移が続いた。2月以降はボリンジャーバンドは概ね横ばいで推移していることもあり、トレンドレスの状況が続いている。外部環境の影響を受けたインデックスに絡んだ商いが中心であり、スプレッド狙いの動きは入れにくいだろう。

 3月第1週(3月2日-6日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週ぶりの売り越しであり、売り越し額は7467億円の売り越し(2月第4週は1兆8755億円の買い越し)だった。現物は2377億円の買い越し(同7910億円の買い越し)と9週連続の買い越し。先物は9845億円の売り越し(同1兆0844億円の買い越し)と2週ぶりの売り越しだった。個人は現物と先物の合算で9430億円の買い越しと2週ぶりの買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で6505億円の売り越しとなり、9週連続の売り越しだった。

 主要スケジュールでは、16日に中国2月鉱工業生産、中国2月小売売上高、米国2月鉱工業生産、エヌビディア のAIカンファレンス「GTC」(~19日)、17日に米国2月コンファレンスボード景気先行指数、18日に2月貿易収支、米国2月生産者物価指数、FOMC終了後に政策金利発表、パウエルFRB議長記者会見、19日に日米首脳会談、1月機械受注、日銀金融政策決定会合終了後に政策金利発表、植田和男日銀総裁記者会見、ECB(欧州中央銀行)政策金利、ラガルドECB総裁記者会見、米国1月新築住宅販売件数、20日に中国3月最優遇貸出金利、米国クアドラプル・ウィッチングなどが予定されている。

――プレイバック・マーケット――

●SQ値
04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70
05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00
06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06
07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46
08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82
09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61