瞳スキャンでデジタルID発行のWorld、一部の米Gap店舗で利用可能に
ChatGPT有するOpenAI(オープンエーアイ)のトップ、サム・アルトマン氏が手がけるサイドプロジェクト「World(ワールド)」。瞳をスキャンし、デジタルIDを発行・認証、オンライン決済までできる仕組みで、World IDという身分証とWorldcoinという仮想通貨を一体化させたグローバルな経済システム構想です。
まずユーザーの瞳を物理的にスキャンするところから始まるわけですが、スキャン端末の球体“Orb”の設置場所が世界でも限られており、思うように登録数が増えていないようです。
が、より身近な場所で登録できるようになったらどうでしょう。やってみますか?
Orbがあのお店に…
米Wall Street Journal(WSJ)紙の報道によれば、Worldとアパレル企業の米Gap(ギャップ)が、Worldの登録においてタッグを組むといいます。サンフランシスコのあるGapのリアル店舗にて、Worldの登録が可能になるのだとか。つまり、Gap店舗にてOrbで瞳スキャンができるということになります。
WSJがWorldのCBO(最高ビジネス責任者)であるTrevor Traina氏にコメントを求めたところ、World側からあえて発言するつもりはなく、「パートナー側に任せている」という旨の回答でした。今後Orbでスキャン可能なGap店舗が拡大するのか、どれほど拡大するのか、そしてグローバル展開するかはわからず。
パートナーに任せるとのことなので、ある日突然、よく行くGap店舗にOrbが出現している可能性も…。
人間のみのID、AI時代に役立つか
WSJの報道によれば、Worldの登録者は世界中で3300万人。そのうち1800万人が瞳のスキャンをすませ、World IDまで発行済み。Worldでは、瞳のスキャンニング・虹彩データ登録で、Worldcoinが付与されます。仮想通貨市場が厳しい今、仮想通貨目当てで登録する人は多くないかもしれません。
しかし、デジタルIDとして、実はWorldには現代ならではの強みがあります。それは、瞳がないと登録できないこと。つまり、人間しか登録できないのです。AIが台頭する社会で、物理的な体を持つ人間だけに許されたID、もしかしたら重宝するときがくるのかもしれません。
…まぁ、AI台頭社会の立役者もサム・アルトマン氏なんですけどね。

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