東京マルイ「G19 Gen5 MOS」レビュー「G17 Gen5 MOS」よりコンパクトでも戦闘力はそのまま! 性能比較まで徹底解剖
現在のハンドガンのなかで筆者の周囲で圧倒的な支持を得ているのが、2023年12月に発売された東京マルイのガスブローバックハンドガン「G17 Gen5 MOS」だ。HFC134a系のエアソフトガン専用ガスを動力源としながら、冬の寒い気温でもスライドオープンするほどの動作性を実現している点が支持を得ている。実際、筆者も「G17 Gen5 MOS」を個人的に購入しており、オールシーズンでサブウェポンとして使用している。
そんな人気のガスガン「G17 Gen5 MOS」のコンパクトモデルが、2026年1月29日に発売された「G19 Gen5 MOS」だ。フルサイズの「G17 Gen5 MOS」の扱いやすさを継承しつつも、小型化されている。装弾数、安定性、取り回しのバランスのよさといった実銃の利点は、エアソフトガンでも同様に得られるメリットである。
筆者は「G17 Gen5 MOS」と「G19 Gen5 MOS」を、どちらも発売日に購入して以来、実際にサバゲーに実戦投入してきた。本稿では、その経験を踏まえつつ、「G19 Gen5 MOS」について「G17 Gen5 MOS」との比較も交えた普段よりも細かなテストも実施してみた。どちらを購入すべきか悩んでいる方の参考になれば幸いだ。
「G19 Gen5 MOS」2026年1月29日発売。メーカー希望小売価格:25,080円 ※ドットサイト「マイクロプロサイト」は別売り
「G17 Gen5 MOS」カスタム例。2023年12月19日発売。メーカー希望小売価格:25,080円 ※ドットサイト「マイクロプロサイト」は別売り
実銃「GLOCK19」は携行性と汎用性を高めたバランス型モデル
実銃の「GLOCK19」は、フルサイズモデルである「GLOCK17」をコンパクト化したモデルとして誕生した。基本構造や作動方式は「GLOCK17」と共通で、ポリマーフレームを採用した軽量かつ堅牢な設計と、シンプルな内部構造による高い信頼性といった特徴をそのまま継承している。
「GLOCK19」最大の特徴は、全長とグリップ長を抑えることで携行性を大きく向上させていること。スライドが短くなったことで取り回しがよくなり、ホルスターへの収まりが改善。グリップも短縮されているため、服装を選ばず携行しやすいサイズとなっている。
それでいて、ダブルカラムマガジンにより「15+1発」という十分な装弾数を確保しているのが「GLOCK19」の強み。フルサイズの「GLOCK17」(17+1発)と比べれば若干少ないものの、コンパクトモデルとしては高い火力を備えている。
このように「GLOCK19」は、「GLOCK17」の撃ちやすさや信頼性を維持しつつも、携行性と汎用性を高めたいわばバランス型モデルとして展開されている。その完成度の高さから、軍や警察だけでなく、民間市場においても高い評価を受けており、グロックシリーズのなかでも定番モデルのひとつとして位置づけられている。
左が「G19 Gen5 MOS」、右が「G17 Gen5 MOS」
マウントスペーサーやバックストラップなど標準オプションが充実
エアガン「G19 Gen5 MOS」は、対象年齢18歳以上用のガスブローバックハンドガン。動力源は東京マルイ製純正ガス「ガンパワーHFC134aガス」もしくは「ノンフロン・ガンパワー」が指定されている。なお、今回のレビューでは「ガンパワーHFC134aガス」を使用している。「ノンフロン・ガンパワー」はHFO1234ze+LPGが使用されており、このガスを使用した際の動作性、初速などはチェックしていない点には留意してほしい。
まず、本体のレビューに入る前に、パッケージについて見ていく。パッケージのデザインは基本的に「G17 Gen5 MOS」を踏襲している。フタを開けるとオレンジ色の内ブタが現われ、「EXPERIENCE THE TOKYO MARUI」というキャッチコピーが目に入る。そして、その内ブタを開けると、製品を拝めるという趣向だ。
善し悪しはべつにして、海外製エアガンのパッケージは簡素なものが多い。そんな中、気分を盛り上げてくれる東京マルイの演出は、個人的に購入した一ユーザーとして嬉しく感じる。製品に触れる前から所有欲を満たしてくれる。
製品パッケージ
オレンジ色の内ブタには「EXPERIENCE THE TOKYO MARUI」というキャッチコピーが記載
本体、マガジン、パーツが整然と並ぶ
製品には、本体、バックストラップ×4、マガジン×1、クリーニングロッド、0.2g BB弾(100発入り)、フォロアーストッパー×2、バックストラップ用バックストラップピン、バックストラップ用治具、保護キャップ、マウントスペーサー、マイクロプロサイト用ネジ(M3×6)×2、説明書(取り扱い説明書、パーツ注文書、ターゲットなど)が同梱されている。
大きな特徴でもある「MOS」に東京マルイのドットサイト「マイクロプロサイト」(メーカー希望小売価格:7,480円)を装着するのであれば、このほかに別途パーツを用意する必要はない。
同梱品一覧
左側面
右側面
前面と背面
上面と下面
ホップ量は時計回りで弱く、反時計回りで強くなる
カタログスペックについては、全長が185mm、銃身長(インナーバレル長)が87mm、重量が623g(空マガジン含む)となっている。「G19 Gen5 MOS」と「G17 Gen5 MOS」の主なスペックを比較すると、コンパクト化されたことで、銃身長は約92%相当の87mmとなり、装弾数も25+1発から22発+1発へと減っている。
一方で、シリンダー容量を約20%アップした新規ブローバックエンジンや、高耐久カーボン入り樹脂が採用されている点は両機種共通している。
意外なことに、本体とマガジンの価格も同じだ。つまり両モデルは、基本的にはサイズ感を重視して選べばよいことになる。
「G19 Gen5 MOS」・「G17 Gen5 MOS」スペック比較 「G19 Gen5 MOS」 「G17 Gen5 MOS」 発売日 2026年1月29日 2023年12月19日 本体価格 メーカー希望小売価格:25,080円 マガジン価格 メーカー希望小売価格:4,378円 全長 185mm 202mm 銃身長 87mm 97mm 重量 623g 676g 推奨弾 6mm BB(0.20g~0.25g) 装弾数 22+1発 25+1発マガジンは「G19用スペアマガジン・バージョン2.0」が付属。前述の通り6mm BB弾を22発装填できる。フォロワー(弾の送り板)がオレンジ色に変更されている点も「G17 Gen5 MOS」用マガジンの「G17用スペアマガジン・バージョン2.0」を踏襲している。
ただ、「G19 Gen5 MOS」のマガジンにガスをフルチャージしたところ、前後の重量差は10gだったのに対し、「G17 Gen5 MOS」でガスをフルチャージしたときの重量差は16.4gだったため、少なくとも「G19 Gen5 MOS」と「G17 Gen5 MOS」のマガジンを比べた場合には、コンパクトになった分チャージできるガス容量に差があるようだ。
左から「G19用スペアマガジン・バージョン2.0」の前面、22発のBB弾装填時の前面、背面、左側面、右側面
左上から上面、BB弾装填時の上面、下面、マガジンバンパーをずらしたときの下面
ガス注入前のマガジンの重量は実測248.5g
ガスフルチャージ後のマガジンの重量は実測258.5g
本体のみの実測重量は377g
本体とガス注入前のマガジンの合計重量は実測625g
全体的にコンパクトになった「G19 Gen5 MOS」ではあるものの、「G17 Gen5 MOS」と同じく、ドットサイトを搭載できる「MOS(Modular Optic System:モジュラー・オプティック・システム)」を採用している。
実銃のようにスライド上部の切削加工が踏襲されており、前述した「マイクロプロサイト」を直付けできる。従来モデルのようにリアサイトを取り外す必要がなく、数分で脱着できるぐらい容易だ。ただし、取り付けの際に「マイクロプロサイト」に付属するネジ(10mm)は使用できず、「G19 Gen5 MOS」に同梱される短いネジ(6mm)を使う必要がある。10mmのネジを使用すると、「G19 Gen5 MOS」本体に傷が付いたり、破損する恐れがあるので、くれぐれも注意してほしい。
「マイクロプロサイト」の取り付けには、「G19 Gen5 MOS」に同梱される短いネジ(6mm)を使う必要がある
「マイクロプロサイト」を取り付けると、長距離での精密射撃をしやすくなる
「G19 Gen5 MOS」標準のアイアンサイトのサイトピクチャー。このままでも非常に見やすい
初速や安定性を重視するなら「G19 Gen5 MOS」本体に「G17 Gen5 MOS」用マガジンという組み合わせもありかも
ここからは実射性能をチェックしていく。まずトリガープルだが、「G19 Gen5 MOS」と「G17 Gen5 MOS」の両方を引き比べてみても、感覚的な違いはなかった。
トリガーセーフティーはスムーズに機能して、遊び部分のストロークは非常に軽い。引き切る直前のシアーの感覚は明確で、トリガープルも強すぎず、弱すぎない適切な硬さだ。
中央が引き切る直前、下が引き切った位置。トリガーセーフティーの動きは非常にスムーズだ
射撃音は最大102.7dBA、平均93.33dBA、最小81.1dBA。いったん下がってから、徐々に音が大きくなり、最大になった直後、最も小さな81.1dBAを記録している。ガス圧が射撃音になんらかの影響を与えているのだろう。とは言え、最小値はともかくとして、それ以外の射撃音については体感的には大きな差とは感じなかった。
最大102.7dBA、平均93.33dBA、最小81.1dBA
計測場所は室内。騒音計のマイクはバレル先端から約15cmの距離に置いている
気になっている方も多いであろう「『G19 Gen5 MOS』本体に『G17 Gen5 MOS』用マガジンを使ったらどうなるのか」という点についても紹介したい。今回はそれぞれ4本ずつ用意できた。そこで、今回は「G19 Gen5 MOS」で「G19 Gen5 MOS」用マガジンと、「G17 Gen5 MOS」用マガジン4本ずつで全弾数(G19は22発、G17は25発)を撃ち、その初速を計測してみた。マガジン数、発射数が増えれば、それだけより精度の高い傾向が見えてくるはずだ。
ただし、「G19 Gen5 MOS」用マガジンは0.20g弾と0.25g弾、「G17 Gen5 MOS」用マガジンは0.20g弾のみを計測している。使用したBB弾は「ファイネストBB 0.2g弾」と「ファイネストBB 0.25g弾」。下記の初速計測のホップ量は0.20g弾使用時の適正ホップで統一している(フィールドに行かないと、0.25gの適正ホップに調整できないため)。そのため0.25g弾の数値は参考までに言及する。
また、「G17 Gen5 MOS」用マガジンは「G17 Gen5 MOS」を2023年に購入して以降ずっと使っているので、経年変化が起き始めている可能性がある。あくまでも参考程度に捉えてほしい。
※初速計測はホップ量を0.20g弾使用時の適正値で統一(0.25g弾は参考値)
テストは室温23.7℃前後、湿度31.1%と安定した環境で実施していることもあり、どの条件でも初速は高めで安定していた。実施した結果からまず注目したいのが、「G19 Gen5 MOS」用マガジンと「G17 Gen5 MOS」用マガジンの性能差。「G19 Gen5 MOS」用マガジンが装弾数22発、「G17 Gen5 MOS」用マガジンが装弾数25発と「G17 Gen5 MOS」用マガジンのほうが1本あたりの発射数は多かったが、平均値で3.4m/sほど初速が高かった。
「G17 Gen5 MOS」用マガジンのほうがガス容量が多いことは、ガスをチャージしたときの重量差やサイズ差からもわかっていたが、気化スペースも「G17 Gen5 MOS」用マガジンのほうが広く確保されている可能性がある。
「G19 Gen5 MOS」用マガジンよりも「G17 Gen5 MOS」用マガジンのほうが平均値で3.4m/sほど初速が高かった(※ホップ量は0.20g弾使用時の適正ホップで統一、以下同)
さらに、両者で何発のBB弾を発射できるか試してみたところ、「G19 Gen5 MOS」用マガジンは70発、「G17 Gen5 MOS」用マガジンは102発と32発の差があった。また、連射時の平均初速は「G19 Gen5 MOS」用マガジンが59.0m/s、「G17 Gen5 MOS」用マガジンが64.3m/s、最小初速は「G19 Gen5 MOS」用マガジンが33.7m/s、「G17 Gen5 MOS」用マガジンが41.6m/sとなった。「G17 Gen5 MOS」用マガジンのほうが平均初速は5.3m/s高く、最低初速の落ち込みも緩やかであった。
もちろん装着したときの見た目は標準マガジンのほうがいいし、携帯性も高い。ただ、初速や安定性による戦闘力を重視するなら、「G19 Gen5 MOS」本体と「G17 Gen5 MOS」用マガジンという組み合わせも十分ありだと個人的には感じた。もちろん標準のマガジンでも十分に性能が高いので、ここは好みの問題だと思う。
「G19 Gen5 MOS」用マガジン使用時の発射可能弾数
「G17 Gen5 MOS」用マガジン使用時の発射可能弾数。「G17 Gen5 MOS」用マガジンは99+3発で102発撃てている
「G19 Gen5 MOS」に「G17 Gen5 MOS」用マガジンを装着すると、このぐらいはみ出る。これを許せるかどうかで意見も変わってきそうだ
なお、「G19 Gen5 MOS」用マガジンのBB弾の重量差による初速差は順当な結果だった。0.20g弾では平均64.9m/s、0.25g弾では60.1m/sと、ほぼ理論値に近い。エネルギー(ジュール)を計算すると、0.20g弾では約0.42J、0.25g弾では約0.45Jとなり、初速は落ちるがエネルギーはやや上がっている。極端にエネルギーが上がっているわけではないし、そもそもインドアフィールドでのレギュレーションに照らしてもまだまだ余裕があるが、真夏のサバゲーで使用する際には一定の配慮は必要だろう。
0.20g弾では平均64.9m/s、0.25g弾では60.1m/sと順当な結果
「G19 Gen5 MOS」用マガジンと「G17 Gen5 MOS」用マガジンの初速の個体差もチェックしてみたが、数値上は「G17 Gen5 MOS」用マガジンより「G19 Gen5 MOS」用マガジンのほうが偏差は小さかった。しかし、それでもどちらも製造精度は優秀だ。
初速は「G17 Gen5 MOS」用マガジンの(3)がやや高く(4)が少し低いが、それでも製造精度は非常に高いといえる
最後に弾道テストについても述べたい。こちらは気温15.0℃、湿度27.8%の屋外で0.20g弾と0.25g弾をそれぞれ4マガジンずつ撃ってみた。なお、これまでの初速計測は、0.20g弾使用時の適正ホップで統一しているが、下記の弾頭テストについては0.20g弾、0.25g弾の適正ホップに調整後にそれぞれ実施している。ホップ量の目安としては、33m先の40cmターゲットの直前でBB弾が少し浮くぐらいの強さである。
結果としては、0.20g弾と0.25g弾で差はあるものの、0.20g弾でも十分33m先の40cmターゲットを狙うことができた。つまり、ターゲットが人であれば、30m先でも十分ヒットを取れるわけだ。
ただし、0.20g弾ではいくつか極端なフライヤーも見られた(初弾が浮いているのは除く)。個人的には冬の間は0.20g弾で距離を稼ぎ、春夏秋には0.25g弾で薄く出ている相手も狙うような運用が向いていると感じた。いずれにしても銃身長は、「G19 Gen5 MOS」が87mm、「G17 Gen5 MOS」が97mmと10mmの差はあるが、「G19 Gen5 MOS」も東京マルイのガスブローバックハンドガンのなかでも上位の集弾性を備えているといえる。
【「G19 Gen5 MOS」実射】約2年待った甲斐あり、サバゲーマーの期待に応えた仕上がり
「G17 Gen5 MOS」の発売から約2年が経過して発売された「G19 Gen5 MOS」は、サバゲーマーの期待に応えた仕上がりとなっている。
集弾性、作動性、外観など満足いく出来栄えであることは間違いない。実際、数回サバイバルゲームで使用しているが、CO2ガスブローバックハンドガンが相手でも十分戦える。さすがに10℃前後のゲームではCO2に初速は及ばないが、それでも「G19 Gen5 MOS」は全弾撃ち切れるし、スライドオープンするぐらいの耐寒性を備えている。
ただ、前述の通り筆者個人的には「G19 Gen5 MOS」は「G17 Gen5 MOS」用マガジンを使用することで、パフォーマンスが一段階上がるというのが率直な感想。純正のデザイン的なまとまりを重視するか、戦闘力を優先させるかは悩ましいところだ。
もし「G17 Gen5 MOS」から、「G19 Gen5 MOS」への乗り換えを考えているなら、1本ぐらいはG17マガジンを残しておいてもよいと思う。手放すにしても一度試してからでも決して遅くはない。反対に「G19 Gen5 MOS」から購入する方は、まずは標準のマガジンで十分に楽しんでから試すことをおすすめする。
「G19 Gen5 MOS」は、コンパクトで扱いやすく、それでいてしっかり当てられる実力を持った1丁。初めてのガスブローバックハンドガンとしても安心して使える高い完成度を実現しており、慣れてきたらマガジンを使い分けることで性能の違いも楽しめる。サイズ感を重視する人にも、実戦性能を求める人にも応えてくれる、間口の広いモデルといえる。
「G19 Gen5 MOS」は「グロック用50連ロングマガジン」(4,378円)も使用可能。このようにマガジンを使い分けられるのも本製品の魅力だ
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