全ポジション怪物だらけ! 北中米ワールドカップで激突する最強オランダサッカーの秘密とは?
【動画】FOOT×BRAIN+ #748|https://youtu.be/G3lrjrRghPs
全ポジション怪物だらけ! 多彩なる『個』を誇る最強オランダサッカーの全貌
北中米ワールドカップで日本が優勝を目指す上で、避けては通れない強豪・オランダ。
なぜこの国は、クライフをはじめ、世界トップレベルの選手を次々と生み出し続けるのか。
その答えは、ヨハン・クライフが遺した育成改革「プラン・クライフ」と、名門アヤックスの哲学にあった。
育成年代の制度、個を重視する指導、そして今も受け継がれる思想。
オランダの強さの本質を紐解き、日本が勝つためのヒントを探る。

「相変わらず化け物だらけですね。とにかくキャラ、すごい人たちばっかりですからね」
1月15日(木)放送の「FOOT×BRAIN+」では、サッカー日本代表のワールドカップグループステージ最大の強敵、オランダに迫った。
オランダは直近のワールドカップ3大会で常にベスト8以上、準優勝にも輝いている強豪国。そんなオランダサッカーの強さの秘密を、アヤックスの元コーチ兼アナリストである白井裕之氏が語った。
「大学生のときからサッカーの指導を始めたんですけども、その際の遠征の途中でアヤックスの映像を見まして、よく言うんですけど、頭の上にちょっと雷が落ちたような衝撃を受けまして」と白井氏は当時の衝撃を語る。
大学卒業後、白井氏はオランダのアマチュアクラブの監督を経て、アヤックスのアカデミーユースのアナリストに就任。その後3年間、オランダ代表のアンダー世代でテクニカルスタッフを務め、実に17年にわたりオランダサッカーを間近で見てきた。
さらに当時は現オランダ代表のシャビ・シモンズも指導していたという。

オランダは九州ほどの面積に東京よりやや多い程度の人口規模の国だが、サッカーは国技として根付いている。
「オランダサッカー協会の調べだと、自転車で700メートル走ると何かしらのスポーツ施設にぶつかるっていうのがまずオランダのスポーツ文化としてあります。そのほとんどがサッカー・グラウンドになると思うんですけど」と白井氏は説明する。
さらに驚くのはアマチュアクラブの施設の充実ぶりだ。「アマチュアクラブでも、人工芝2面持っていたりとか、天然芝2面持っていて、あとはクラブハウスがあって、そこで終わったあとにバーで飲める場所ですね。
コーヒー、ビール、ポテトが食べれる。あとは更衣室があって、活動のあとにシャワーを浴びられる」と白井氏は語る。
これほど施設が充実している背景には、「国から土地を借りることができる」「国からすごく長期金利でお金を借りることができる」などの仕組みがあるという。
「サッカーっていうのはオランダっていうものを表現するすごく大切なものだっていう位置づけだと思いますけどね」と白井氏は語った。

オランダサッカーの強さを語る上で欠かせないのが、レジェンドのヨハン・クライフだ。
クライフはアヤックスのユースで育ったクラブを象徴するレジェンドで、1985年から3年間アヤックスの監督を務め、その後バルセロナの監督に就任した。
白井氏によれば、2011年頃、アヤックスの危機が叫ばれる中、クライフがテクニカルアドバイザーとして帰還。
彼が持ち込んだ最大の改革は「サッカーは個人スポーツの集合体」という考え方だった。
「チームスポーツではなくて個人競技、個人スポーツが集まったものがサッカーですよっていう考え方を彼が持ち込んだっていうのが大きな変革の始まりでした」と白井氏は説明する。
具体的には、「サッカーのコーチだけではなくて、いろんな競技の指導者をアヤックスに連れてきました。柔道の指導者、トライアスロンの指導者、ハイジャンプの指導者など」
それらの専門家によって「アヤックスラボ」が形成され、選手個人に合わせたトレーニングをカスタマイズする仕組みが作られたという。

クライフはまた、現代の子どもたちが失いつつある「ストリートサッカー」や「外遊び」の経験も重視した。
「木登りですとか綱登りだとか、人と押されるとか維持するとかっていうものですよね。子どもの時代のときに得ないといけないスキルっていうものが得られていない」という課題に着目。
そこでアヤックスでは、様々なコートを用意した。「サッカーのフィールドを人工芝、芝、あとはクレー、あとは体育館のフットサル。あとは意図的に石畳の上で昔のオランダのストリートサッカーの状況下を作り出す」と白井氏。
さらには「わざと天然芝で手入れが行き届いてないグラウンドを作る」など、選手がさまざまな環境に適応するための工夫を施したという。

最後に白井氏は、アヤックスの選手発掘システムの規模について「僕の知る限りアヤックスのスカウトの人数なんですね、600人」と驚きの数字を明かした。
「この中の内訳としてはプロフェッショナルでこれだけでお金をいただいてる方とボランティアの方も全て含まれますけども、600人の方が毎週行われる土日に行われる試合に全てに行って、低いレベルのリーグ戦だから行かないっていうことは基本的にはありません」と白井氏。
このスカウト陣から上がってくるレポートは集計され、複数のスカウトから報告が上がった選手がようやくアヤックスのトレーニングに呼ばれるという仕組みで、名門・アヤックスのシンボル的な活動である。
番組ではさらに、オランダ代表の弱点や日本が勝つための戦術についても語られ、「次週はオランダ代表に勝つ術を語りまくる」と予告して締めくくられた。
【動画】「私は世界でNo.1のパサーだと思っている」ジーコが語る日本サッカー30年の軌跡と鹿島に植えた「献身・誠実・尊重」の精神
W杯優勝公言「あともう1つ超えれば決勝まで行ける。優勝できる」森保監督が語った日本代表の未来図
【動画】平山相太と柿谷曜一朗が激論!高校かクラブユースか大学か?未来を決める選択
