開放感に全振り。JBuds Open Headphonesは環境音と音楽のせめぎ合い
ここ数年注目度が高まっているオープン型ヘッドホン。今年のCESでも、オープン型イヤホン/ヘッドホンを今まで以上に目にしました。 ほとんどのオープン型にはANC機能がなく、逆に周辺環境音が耳に入りやすいことで安全性が高まり、耳の穴を塞がない装着感の良さでも人気です。ランニングや自転車中はオープン型、仕事中はANCありヘッドホンと使い分けるのもよし。
JLabが昨年秋にリリースしたオープン型ヘッドホン「JBuds Open Headphones」、米Gizmodo編集部がレビューしました(JLab日本サイトではまだ取り扱いなし)。
オーディオ業界で昨今人気のオープン型。BOSE(ボーズ)Ultra Open Earbuds、Nothing(ナッシング)Ear Open、 Soundpeats(サウンドピーツ)Clip 1とオープン型を展開するブランドが増えています。そこに新たに追加されたのがJBuds Open Headphones、99ドル(約1万5000円)です。
オープンヘッドホンってどこがいいの?
オープン型ヘッドホン、イヤーカップの一部がグリル状になっていて、外の音を通しやすいというもの。何も最近出てきたジャンルではなく、以前からあります。ただ、注目度が最近高いよねって話。
ANCが大事という人は、なぜわざわざオープンに?と不思議かと思いますが、サウンドステージの広がりや軽量化、通気性の良さなどメリットは少なくありません。ただ、もちろん周りの音がうるさい場所には不向きですけどね。
JBuds Open Headphonesは、通常のオープン型ヘッドホンよりさらに踏み込んで、イヤーカップのグリル部分を捻って取り外せてしまう仕様になっています。これ外すとオープン型がさらにオープンに。外の音はさらに聴き取りやすくなります。
周辺音が非常に聴き取りやすい
オープン型のイヤホンをあれこれたくさん使ってきた側から言うと、JBuds Open headphonesはほんとオープン。オープン型の中でもオープンな方です。今までレビューした他のオープン型イヤホンよりも、よりオープンだと感じました。
これを装着してニューヨークの街を歩いていると、グリルありでも周りの音が非常によく耳に入ってきます。これで地下鉄に乗ると、正直ヘッドホンから流れる曲はちょいちょい聴こえなくなります。BOSE Ultra Open EarbudsやSoundpeats Clip1は、周辺がうるさい環境でもイヤホンの音も聴こえます。僕の見解なんですが、同じオープンでもイヤホンよりヘッドホンの方がスピーカーが奥にあることで、より音が聴こえずらいのか、な?
これ、どっちがいいという話ではなく、どういう状況で何を目的に使うのかという話。オープンだけどメインはイヤホン/ヘッドホンの音ならClip 1(と言うかイヤホン)の方がいいだろうし、そもそもノイキャンがどれほど必要かという話でもあり、最近ではオープン型なのにANC機能が付いているものもありますしね。
JBuds Open Headphonesは、グリルを外すと、ほぼヘッドホンをつけていないのと同じくらい周りの音が聴こえます(音楽再生なし)。これで音楽を流すと、もちろん音楽で多少周りの音は聴こえにくくなります。外音取り込みモードが付いたヘッドホンでもいいかもしれませんが、周りの音がより自然に聴こえるのは圧倒的にオープン型。
オープンにしては音がいい
JBuds Open Headphonesはヘッドホンなので、当然搭載されているドライバーもイヤホンより大きく、サウンドステージも広い。オープン型はサウンドクオリティにあまり拘らないと思う人もいるかと思いますが、このモデルは35mmと12mmのデュアルコアキシャルドライバーを搭載し、音をしっかり耳に届けてくれます。
いろんなジャンルの曲を聴いてみましたが、曲のニュアンスの再現がうまいと感じました。Daft Punkの「Da Funk」の低域も良し。とくにロックジャンルでの音の豊かさは目を見張るものがあり、他のオープン型よりもいい。中域・低域もうまく再現されており、バランスが取れた音だと思います。ただし、一般的に音がいいヘッドホンか?といわれたら答えはNO。あくまでもオープン型ではいいという話ですね。
通話が聴き取りやすいのは、JBuds Open Headphonesの強みだと思います。というのも、Bose Ultra Open Earbudsでは、自分の声が遠く、相手が僕の声を聴き取りづらかったというレビュー経験があるからです。
通話のクオリティというよりも、僕がちょっと受話器から遠くで話しているような感じに聴こえたみたいです。JBudsは通話が多いオープン派の人にはおすすめ。
軽い
JBuds Open Headphones、非常に軽いです。グリル外すと、当然さらに軽くなります。通気性がいいのはもちろんですが、ヘッドバンドも窮屈な感じが一切ない。オープン型は装着感の良さもメリットの1つなので、長くつけていても圧迫感がないのは絶対条件かと。
アプリ、操作性、バッテリーは?
多機能とはいわないまでも、基本機能は完備。専用アプリでイコライザー、音楽モード・映画モードのオプション、ボタン操作のカスタマイズなど可能です。当然ですがノイキャン機能はなし。オープン型ヘッドホンは、現状ノイキャン機能を備えたものはないと思います。
ノイキャンがないならバッテリー持ちが良さようなものですが、残念ながら普通です。持ち時間は24時間程度。悪いわけではないけれど、例えばBOSE QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)ならANCありで30時間持つし、Nothing Headphone 1もANCありで35時間なことを思えば、ノイキャンがないんだし、もっとバッテリーに余裕があってもよかったのになーって。レビューした感じでは、バッテリー持ちは公式スペック通りだと感じました。
音量と電源が物理ボタンなの良し。イヤーカップがとてもソフトでクッション性が高いのも良し。キャリーケースが同梱なのもありがたい(ただ、ヘッドホンもケースもでかいので持ち運びはしづらい)。価格を考えればしょうがないのですが、製品の質は高級感があるとはいえず。
使用シーンは選びそう
ヘッドホンをオープン型にうまいこと落とし込んだ…それがJBuds Open Headphones。音は思っていたよりずっといい。外の音も自然によく聴こえる。長い時間つけていても快適。ただし、個人的には同じオープン型ならイヤホン派です。理由は、外の音を取り込みつつも、オーディオが聴き取りやすいから。
オープン型の中でもオープンなJBuds Open Headphones。人と使用シーンを選ぶガジェットです。
いいところ:安定した音、開放感、軽くて装着感がいい
残念なところ:バッテリー持ちは良くも悪くもない、うるさい環境下では同じオープン型でもイヤホンの方が聴き取りやすい

