オール電化のマンションに引っ越してから、光熱費がガス代ゼロ+電気代月2万2000円に! オール電化は、本当にお得なのでしょうか?

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結論から言うと、オール電化が本当にお得かどうかは、電気代だけでは決まりません。以前の電気代+ガス代の合計と比べてどうか、さらに給湯や暖房の機器が何か、夜間の割安な時間帯を活かせているかで結果が変わります。ガス代がゼロでも、電気代が月2万2000円なら、条件によっては得にも損にもなり得ます。

月2万2000円は高いのか:平均と比べる時は合計で見る

総務省統計局の家計調査(2024年平均)では、二人以上の世帯の光熱・水道は1世帯あたり1か月平均で2万3111円です。内訳は電気代1万2008円、ガス代4745円などで示されています。
この平均と比べると、電気代だけで2万2000円は、光熱・水道の合計平均にかなり近い水準です。つまり、水道代は別にかかるのが一般的なので、合計では平均より上に出やすい可能性があります。
ただし、平均は世帯人数や地域、住宅性能、季節で大きく変わります。オール電化は電気に寄せる分、電気代が高く見えやすいのも事実です。まずは、引っ越し前の電気代+ガス代の合計と、今の電気代(+水道代)を同じ季節同士で比べるのが現実的です。

オール電化が高くなりやすい典型パターンは給湯と暖房

資源エネルギー庁は、オール電化で電気代が大きくなる背景として、使っている機器の影響が大きいことを説明しています。特に旧式の電気温水器や蓄熱暖房機などが電力消費を押し上げ、月の消費電力量が非常に大きくなる例がある、と紹介されています。
また、同じオール電化でも、消費電力量は機器で大きく変わるため、ガス代がゼロでも電気代が思ったほど下がらない、むしろ上がるということが起こります。引っ越し先のマンションが、ヒーター式の給湯器なのか、ヒートポンプ式の給湯器(いわゆるエコキュート系)なのか、暖房がエアコン中心なのか、電気ヒーター系なのかで、差は出やすいです。

お得に近づけるチェック手順 金額ではなくkWhと単価で切り分ける

電気料金は、基本料金と使用電力量に応じた電力量料金が中心で、燃料費調整額や再エネ賦課金なども加わります。つまり、同じ使い方でも単価側の変動で請求が上下することがあります。
そこで、次の順で確認すると原因が見えます。
まず検針票で、その月の使用量kWhを確認します。オール電化で急にkWhが増えているなら、給湯や暖房が押し上げている可能性が高いです。
次に、実質単価を見ます。電気代合計をkWhで割ると、その月のだいたいの単価が分かります。単価が高い月は、使い方を変えても下がりにくいので、プランの見直しや時間帯の使い分けが効きやすくなります。
最後に、給湯の運転時間帯です。夜間が割安な料金メニューを活かせていないと、オール電化の強みが出にくくなります。給湯の沸き上げ時間が昼に寄っていないか、追いだきや保温が多くなっていないかを確認しましょう。

オール電化は得にも損にもなるので、合計比較と機器確認が結論を決める

ガス代がゼロでも、電気代が月2万2000円なら、平均的な光熱費の合計に近い水準です。まずは引っ越し前後で、同じ季節の電気代+ガス代の合計と、今の電気代(+水道代)を比べてください。
そのうえで、電気代の内訳はkWhと単価で切り分け、給湯や暖房の機器が何かを確認すると、次に打てる手が見えます。オール電化は、機器と使い方が合えば有利になりやすい一方、機器次第で電力消費が大きくなりやすい面もあります。
数字で整理すれば、今の月2万2000円が一時的なものか、構造的に高いのかが分かり、改善の方向も決めやすくなります。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要
経済産業省 資源エネルギー庁(エネこれ) ひと月の電気代が10万円超え!?オール電化住宅の電気代を考える
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー