兆万長者を目指すイーロン。販売不振にリコールで、テスラは大丈夫?
兆万長者という異次元ワード。
テスラでは最近、サイバートラック担当のプログラムマネージャー(※)が辞職した数時間後に、モデルY担当のプログラムマネージャーまで辞職しちゃったそうです。
このところテスラは販売面で苦戦している状況が続いていますが、もし業績不振がプログラムマネージャークラスの問題だとしたら、立て直しに向かっているのかもしれませんね…。
※プログラムは複数のプロジェクトの集合体で、それを管理するのがプロジェクトマネージャー
サイバートラックの販売不振と相次ぐリコール
テスラは、第3四半期にサイバートラックを5,385台販売しましたが、2024年の同期と比べると、63%の減少になるそう。
Electrekが10月に報じたところによると、イーロン・マスク氏率いるSpaceX(スペースエックス)やxAI(エックスエーアイ)が余剰在庫のサイバートラックを買い取っているのだとか。
10月には、「ヘッドライトまぶしすぎ問題」でサイバートラックが6万3000台リコールに。3月には、接着剤で固定されていた薄い外装パネルがはがれ落ちて内部が露出する不具合が相次ぎ、4万6000台以上がリコールされました。
辞職の理由は公表されず
辞職した元サイバートラック担当のプログラムマネージャーであるSiddhant Awasthi氏は、LinkedInに「人生で最も難しい決断のひとつだった」と投稿しました。
投稿では決断に至った具体的な経緯は明かされておらず、会社への称賛が並んでいます。なお、同氏が辞職するよう求められたという証拠は見つかっていないそうで、もしかするとより良い環境を求めて辞めたのかもしれないとのこと。
若くしてTeslaに参加していたAwasthi氏
Awasthi氏は投稿のなかで、自身がテスラで成し遂げた重要な実績は、「30歳になる前にすべて達成した」と述べています。
2017年当時23歳だった同氏は、シンシナティ大学でマスク氏が主導する「ハイパーループ」構想に関連する学内プロジェクトに取り組んでいたといいます。LinkedInの投稿で言及している8年間のテスラ在籍期間から判断すると、同氏はおそらくその頃に入社したと思われます。
モデルY担当の責任者も数時間後に辞職
Reuters(ロイター)によると、Awasthi氏と同じ役職だったEmmanuel Lamacchia氏も「数時間後」にテスラを去りました。同氏のLinkedInへの投稿は、「振り返れば、実に濃い時間でした」という一文で始まっています。
自動車雑誌Car and Driver(カー・アンド・ドライバー)によると、モデルYの2025年における販売台数は、2024年の同期比で23%減少していますが、電気自動車としてはアメリカ国内で最も売れています。
Reutersはまた、Lamacchia氏の辞職を伝える記事のなかで、過去1年間で「複数の上級プログラムマネージャー」がテスラを去ったと報じています。そのなかには、モデルSやモデルXのプログラムを率いていたDavid Zhang氏も含まれていました。
米Gizmodo は、Awasthi氏とLamacchia氏の辞職理由についてテスラに問い合わせていますが、記事執筆時点で回答は得られていません。
兆万長者に近づくマスク氏の野望
10月末に行なわれた、やや脱線気味の決算発表で、マスク氏は「企業テロリスト(corporate terrorists)」によって、同氏が1兆ドル規模の報酬を受け取るのを邪魔されるかもしれないと述べました。株主をテロリストに例えるのすごいな…。
しかし、最終的に株主はその報酬案に賛成したため、テスラが一連の目標を達成すれば、マスク氏は「兆万長者」になる見通しです。
目標の一部には自動車の販売も含まれますが、多くは近未来的な自動化とロボット技術の企業にテスラを転換させるためのものなのだとか。
具体的には、100万台のロボタクシーと、100万体の人型ロボットの展開といった目標も含まれているとのこと。
テスラとマスク氏は、これらの偉業を達成するために、大胆かつ有能なプログラムマネージャーが必要なのでは…?
