『続・続・最後から二番目の恋』©︎フジテレビ

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 「小泉今日子が演じる吉野千明が好きでたまらない、こんな大人になりたい」――『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)第7話は、そんな原点回帰した気持ちにさせられる回だった。

参考:小泉今日子の“働く女性としての矜持” 『続・続・最後から二番目の恋』が切り込む労働問題

 特に千明(小泉今日子)が迷える女子たちに投げかける言葉が素敵で、手帳にメモをとったほどだ。

 例えば、辛い“サレ妻”エピソードを持つ早田律子(石田ひかり)にドラマのネタとして取材をした際のこと。ドラマの中での律子をどう救うかと盛り上がるドラマ制作チームに、律子が「楽しいです」と恥ずかしげに答えた後で、千明は声高に「人生楽しまないとね! それが一番の復讐だからね!」と笑顔を見せた。

 さらに典子(飯島直子)が「なにもない自分」に悩んでいるときのこと、千明はストレートにこう言う。「悩みにバカみたいも何もないよ」と。そして千明はアドバイスをするのだが、それには典子も千明もクリティカルな反応を示さない。ゆえに「なんか違うね。今の違うわ。全然有効的なこと言えてないわ、私」と続け、重くなりすぎない程度に謝罪した。そんなセリフから千明は固定観念で頭でっかちになることはなく、いつでも素直に謝れる、素直に訂正できる大人なのだと感じさせ、私もこうでありたいと思った。

 また、チャーミングなところも千明の魅力だ。例えば、和平(中井貴一)との関係を女性陣に問われた際には、ちょっとだけ口が悪くなる。典子の「その通りだ! 千明くん、答えたまえ」という謎のモノマネには「誰のモノマネなんだよ」とツッコミ。そして、過去に1度プロポーズされたことを打ち明けるのであった。

 実は、この仕草に関しては過去シリーズで和平にツッコまれている。千明は照れると「なんすか?」とマイルドなヤンキー口調になると。そして、今話のラストにもそのシーンは久々に見受けられた。それは、和平と改札で偶然居合わせた時のこと。千明は「っていうか、ぶっちゃけどうなんですか? 成瀬先生(三浦友和)の発言によって、少しぐらいは妬いたりしたんすか!?」と言うのだった。さらに和平が「私もほんの少しですけど焼きましたよ」と答えると、千明は「あざーっす。なんかちょっと自信持てたっす」と返答。これに和平も合わせる形で「こちらこそっす!」と返し、笑いながら2人で帰る。このシーンがなんとも素敵だった。

 今作のオープニングテーマ、浜崎あゆみの「mimosa」の中には〈傷は時間と共に癒えるんじゃなくて 笑顔をどれだけ上書きできるかじゃないかな〉という歌詞がある。笑顔の多い千明はまさにそれを体現する人間だ。そして、それを演じられるのは自分らしく、やりたいことに全力で向き合っている小泉今日子自身の人間性があってのことだと思う。そう感じた第7話だった。

(文=於ありさ)