リトアニア議員団のメンバーと握手を交わす蔡英文総統(右手前)

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(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は12日、リトアニア議会の超党派議員団と総統府で会談し、リトアニアとのパートナー関係の深化に意欲を示した。

台湾とリトアニアは2020年から昨年にかけて、大使館に相当する代表処を相互に設置。台湾がリトアニアに置く代表処は21年11月に、リトアニアが台湾に置く代表処は昨年11月にそれぞれ開設された。

蔡総統はあいさつで、台湾とリトアニアは実際の行動で民主主義の盟友の団結、協力の決意を国際社会に示していると言及。国際社会が関心を寄せる多くの課題で連携を強化していることにも触れ、今回の訪問では偽情報やインターネットの安全、軍民が一体となって国を守る「全民国防」などについて台湾の関連省庁などが議員団と意見を交わす予定だとした。

また、権威主義の拡張に直面する中、台湾には民主主義の盟友と経験を共有し、互いのパートナー関係を深化させる能力も意向も有しているとし、リトアニアと共に世界の民主主義の強靭(きょうじん)性を高めていくことに期待を寄せた。

リトアニア議会親台派グループの副主席を務めるドビーレ・シャクリアン議員はあいさつで、ソ連軍のリトアニア侵攻によって民間人が多数死傷した1991年1月の「血の日曜日事件」を例に挙げ、「歴史から教訓を得なければならない」と言及。中国を思い通りにさせ続ければ、地域だけでなく、全世界が被害を受けると強調し、台湾を守るためにさまざまな分野で連携を強化していく考えを示した。

外交部(外務省)によれば、リトアニア議会国家安全・国防委員会のローリナス・カシューナス委員長とシャクリアン氏を共同団長とする訪問団一行9人は9日に台湾に到着。14日まで滞在する。

(温貴香/編集:名切千絵)