16日開幕した中国共産党第20回党大会(中新社)

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(台北中央社)中国共産党の第20回党大会で習近平総書記(国家主席)が行った報告について、同党に詳しい淡江大学の張五岳副教授は16日、台湾が北京のレッドライン(越えてはならない一線)に触れない限り、北京当局は今後5年以内にはいわゆる「平和統一」を実現させることはないとの見解を示した。その一方で、北京は台湾統一の問題において一定の進展を望むだろうとした。

習氏は報告で台湾統一について、「最大の誠意をもって、最大の努力を尽くして平和統一のビジョンを実現することを堅持するが、武力行使の放棄を決して承諾せず、あらゆる必要な措置を取る選択肢を留保する」と発言。一方でこの対象は「外部勢力の干渉と、ごく少数の台湾独立分子とその分裂活動」だとした。

中央社の取材に応じた張氏は、習氏の報告では過去5年間の成果と今後5年の展望のいずれにおいても、台湾独立と外部勢力の干渉に断固として反対することが重点になっていると指摘。これは北京が非平和的手段を取る根拠と根源にもなっているとの見方を示した。今後5年以内には平和統一の実現はないとの見解の根拠については、中国が台湾に呼び掛ける「民主協商」の検討や台湾との「一国二制度」の模索さえも始めていない現状に触れ、「どんな方法で平和統一ができるというのか」と疑問を呈した。

武力統一の可能性については、国際社会の介入や、武力行使が国家全体の発展や民族の復興に及ぼす影響への配慮が必要となるとの見解を示し、北京が回避できないようなレッドラインさえなければ、「どうして武力を通じた統一が成し遂げられようか」と述べた。

(呂佳蓉/編集:荘麗玲)