日本の製造業では「常識の概念」、中国では導入失敗が相次ぐ理由
5Sとは、「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の頭文字から取られている。トヨタ方式などで世界に広まり、中国でも真似してみる企業があったようだが、「9割方失敗している」のが現状だという。記事は、管理職は5Sを促進する力がなく、中間管理職はおざなりな態度か抵抗感さえあり、従業員は民度が低いのでまじめに協力しないと問題を指摘した。しかし、根本的な理由は別にあるとしている。
それで記事は、中国には日本のように条件が揃っていなかったので5Sの普及がうまくいかなかったと分析した。労働者の民度は低く、労働コストが安く、資源が豊富にあり、企業は近視眼的で、中国企業には従業員を大切にするという姿勢が欠けていて、従業員も会社への忠誠心がなく、それゆえ5Sは定着しないとしている。
これまではそうだったとしても、今後中国の製造業はどうなるのだろうか。記事は、5Sをあきらめるわけにはいかないが、「数カ月でできるようになることを期待してはいけない」と主張し、中国企業にこうした良い習慣を根付かせるにはもっと長い時間がかかるとの見方を示している。5Sの理念はシンプルだが、やはり「言うは易く行うは難し」というところなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
