桃を冷凍して長く味わおう!半解凍でシャーベットに?おすすめレシピも
旬の季節になるとスーパーや八百屋さんから桃の甘い香りが漂ってきますよね。そんな甘い香りに引き寄せられて桃をたくさん買ってしまった、という人いませんか?「親戚から届く桃が多すぎて、配り切れない」そんな人もいるかもしれませんね。今回は旬の果物、桃を長く保存するためのコツや、おいしいレシピをご紹介いたします。
■桃を長期保存するなら冷凍がおすすめ
桃のみずみずしさをキープできるのは常温保存のため、買ってきてから2〜3日のうちに食べられるようであれば、常温で保存するのがベストです。桃の水分がとんでしまうので、エアコンや扇風機といった、直接風が当たるような場所での保管は避けるようにしましょう。
フルーツキャップという緩衝材がついていれば、それを底にかぶせ、キッチンペーパーなどで包んでから1個ずつビニール袋に入れておけば、桃の水分が逃げずに保存できます。食べる1時間くらい前に冷蔵庫で冷やしてから出せば、食べごろになりますよ。氷水のようなものに入れて冷やしてもいいですね。フルーツキャップがないときは、キッチンペーパーを重ねたり、スポンジのようなもので座布団を作ってあげると、底の部分から傷むのを防いでくれます。
フルーツはついつい冷蔵庫に入れて冷やしてしまいがちですが、実は桃は冷気にとても弱いのです。でも、食べるときは少し冷えた桃の方がおいしく感じまるよね。保存は常温でしておき、食べる1時間〜30分前くらいに冷蔵庫に入れて冷やしてから取り出せば、おいしく食べることができます。
桃を冷蔵庫に入れると、低温障害を起こしやすく甘みが落ちやすい、というデメリットがあります。2〜3日で食べきれないときは、冷蔵庫でも野菜室にしまい、新聞紙やアルミホイルで包んだ後にビニール袋に入れて、冷蔵庫の冷気が直接あたらないようにしましょう。このときの保存期間は1週間ほどです。
常温で保存した場合の日持ちは2〜3日と短いのが難点ですよね。桃は冷凍することで保存期間を3〜4週間にのばすことが可能です。もともと日持ちしない果物なので、早く食べるに越したことはありませんが、食べきれなくて傷んでしまうよりは、冷凍保存をおすすめします。
■桃をまるごと冷凍する方法
皮をむいたり、何か下処理をするのはちょっと面倒くさいときは、皮付きのまま丸ごと冷凍することができるんです。その際の注意点やコツをご紹介します。
洗うときはゴシゴシ力を入れずに、やさしく洗うようにしましょう。強く押してしまうと桃が傷んでしまいますので、なでるようにやさしく洗いましょう。洗い終わったら、キッチンペーパーなどでふき取って水気を切ります。このときも力を入れずに、そっと拭くようにしてください。手を滑らせて落とすことがないように、気をつけてくださいね。
水気を切った桃は、ラップを使って空気が入らないように密着させて包みます。ラップでくるんだ後はフリーザーバッグに入れて、さらに空気に触れないようにするために、中の空気を出します。ストローのようなもので吸い出すとしっかり空気が抜けますが、くれぐれも桃を潰さないように注意してくださいね。
冷凍することで、皮が簡単にむけるようになります。生の桃は柔らかいため、皮むきが少し難しいですが、凍った桃であれば包丁で十字に切れ目を入れて、切れ目に水を流しながら手でスルスルとむくことができます。流水をあてることで、皮と実の間に隙間ができるので、むきやすくなるのです。凍っている桃に包丁を当てるときは、滑らせて手を切らないように気をつけましょう。
■桃を切ってから冷凍する方法
あらかじめ切っておけば、使うときは簡単に調理できます。便利で使い道はいろいろありますが、冷凍する前の処理は皮付きで冷凍するよりも、ひと手間が必要になってきます。
生で食べるときと同じように皮をむいて、使いやすい大きさに切り分けます。あまり細かく切ってしまうと、空気に触れる面が増えてしまうのですぐに茶色くなってしまいます。水分も出やすくなりますので、調理方法が決まっていないときは、桃の4分の1〜6分の1くらいの大きさに切ることを、おすすめします。
桃は切ったそばから茶色に変色がはじまります。これを防ぐために、切ったらすぐにレモン汁や塩水に入れるようにしましょう。切る前に、ボウルにレモン汁や塩水を前もって用意しておけば、切り終わってから慌てて準備する必要がないので便利です。
冷凍した後は桃が冷たくなっているので、甘みを感じにくい状態になっています。凍らせる前に砂糖をかけておくことで甘みを補うことができて、そのままでもおいしいスイーツとして食べることができます。
切った桃は、ラップでしっかり包み、フリーザーバッグに入れて空気を抜きます。ラップは1片ずつでもよいですが、1度に食べる分をまとめると、手間を減らすことができます。しっかり空気を抜けるのであれば、どちらでも大丈夫ですよ。
切ってから冷凍する場合は、丸ごと冷凍するよりも少し傷みやすいため、保存期間は3週間ほどと考えておきましょう。
あらかじめ調理してから冷凍する方法として、コンポートがあります。コンポートは水や薄い砂糖水で煮た、ヨーロッパでお馴染みの果物の保存方法です。ジャムは砂糖で煮るのに対し、コンポートは水などで煮るため、果実感を出した調理方法といえます。桃のコンポートは作るのも簡単で、冷凍保存した後はそのまま食べることができますし、いろいろな料理に使うことができるのでおすすめです。
材料:
桃 5個くらい
水 桃が隠れるくらい
はちみつ 大さじ2
レモン汁 少々
作り方:
皮がついた状態で、包丁の刃を真ん中でぐるりとまわして桃をひねると半身に種がついた状態で、きれいに割れます。
スプーンなどで種を取って、皮ごと鍋に入れます。滴る果汁も余すところなく使いたいので、鍋の上で切るようにしましょう。
桃が隠れるくらいの水とはちみつを鍋に入れて、皮を下にして火にかけます。
弱火で5分くらい煮たら、上下を返して、レモン汁を入れてさらに2分くらい煮ます。
これで出来上がります。皮は煮ているうちに、ツルンとむけますので、皮をむいたときに形が崩れるということはありません。皮と一緒に煮ることで、煮汁(シロップ)も鮮やかなピンク色になりますよ。冷めたらタッパーなどに入れて冷凍すれば、シャーベットとして食べることはもちろん、ヨーグルトにいれたり、紅茶に入れてピーチティーとして楽しむことができます。桃の甘さによって、はちみつの量を変えれば、お好みの甘さにできますよ。
■冷凍した桃の解凍方法
ジャムなど煮詰めてしまう調理をするならすぐに加熱してもよいのですが、そのまま食べたいときは自然解凍がおすすめです。レンジなどで加熱してしまうと、桃の水分が出すぎてしまうこともあるので、果汁を無駄にしないためにも、自然解凍するのが良いでしょう。
冷凍した桃は解凍しても生のような食感は戻せないので、半解凍の状態で調理できるものに加工して食べる方が良いでしょう。その中でも、シャーベットがおすすめです。冷たいと甘みを感じにくくなってしまうので、甘みが足りないなと思ったら、グラニュー糖をかけて、ミントなどをあしらえばそれだけで立派なデザートになりますよ。
また、リンゴジュースにつけて、ジュースと一緒に凍らせてしまう、という方法もあります。ほどよい甘みで、冷凍庫から出してすぐに食べられるシャーベットができあがります。
室温にもよりますが、10〜30分で半解凍の状態にすることができます。丸ごと冷凍した桃の方が時間がかかり、小さく切ったものは早く解凍できますので、様子を見ながらちょうどよいときに調理するようにしましょう。
完全に解凍してしまうと、桃の水分が抜け出てフニャフニャになってしまい、食感も風味も落ちてしまいます。まだ中が少し凍っているかな?というくらいで解凍は完了させるようにしましょう。丸ごとの桃の場合ですと、中はまだシャリシャリ凍っているくらいがベストです。桃を切るときはとても滑りやすいので、気をつけてくださいね。
■冷凍した桃のおすすめレシピ
半解凍してそのまま食べるのもおいしいですが、ちょっとした小技を加えることで、変化のある桃のレシピに早変わりします。今回はその中から3つご紹介します。
桃と牛乳で作る、やさしい味のスムージーです。
1〜2人前
材料:
桃 1個
牛乳 100ml
はちみつ(または砂糖) 大さじ1
作り方:
丸ごと冷凍した桃であれば皮をむきます。
一口大に桃を切って、牛乳、はちみつと一緒にミキサーにかけます。
これで出来上がりなので、とても簡単ですよね。クリーミーな味わいの桃のスムージーは、小さな子どもでもおいしく飲めるデザートになります。甘さは味見をしながら、お好きに加減してください。
こんなオシャレなパスタも桃を冷凍してあれば、食べたいときにいつでも作れますよ。火はパスタを茹でることにしか使わず、あえるだけの簡単料理です。
2人前
材料:
桃 1個
パスタ 160g
生ハム 適量
オリーブオイル 大さじ3
塩 少々
胡椒 少々
ニンニクチューブ 1cm
作り方:
パスタを茹で始めます。
茹でている間にボウルにオリーブオイルと塩、胡椒、ニンニクを混ぜておきます。
桃は飾るものは半月状に、あえるものは角切りと、切り方をわけておきます。
パスタが茹で上がったら、冷水にとってよく冷やします。
よく冷えたら、水気を切ってボウル中にいれて、あえます。
飾りの桃と生ハムを乗せて出来上がりです。
桃の甘さと生ハムの塩気がベストマッチの冷製パスタです。いつものランチがちょっとオシャレに変身しますよ。さっぱりとした味がお好きなら、レモン汁を一緒に入れてもおいしいです。いろいろ試してお好みの味を見つけてくださいね。
桃の甘さがぎゅっと凝縮された桃ジャムはパンに塗ったり、ヨーグルトにかけたりといろいろなものに合う優秀食材です。
材料:
桃 2個(実の部分だけで300gくらい)
砂糖 30〜40g(桃の30〜40%)
レモン汁 大さじ2
作り方:
桃を丸ごと冷凍してる場合は、半解凍の状態にして皮をむきます。皮は捨てないで取っておくようにします。ない場合はそのままでも大丈夫です。
実は一口大の大きさに切り分けます。
鍋に桃の実の部分と、砂糖、レモン汁と、あれば桃の皮の部分をお茶パックに入れて火にかけます。
始めは弱火で火にかけ、鍋のふちがフツフツしてきたら、強火にしてへらでかき混ぜます。
アクが気になる人はこのときに取りながら、かき混ぜて水分を飛ばします。焦げないように気をつけてくださいね。
好みの柔らかさになったら火を止めて、煮沸消毒した瓶に入れて完成です。
皮を入れる理由は、とろりとした感じを強く出すためなので、なくても大丈夫です。ジャムにすることで量も減って、さらに保存がきく食材になります。桃の旬を過ぎてもそのままの味を楽しめるので、おすすめですよ。
ただ入れるだけですが、夏の爽やかさを感じられるみ物です。丸ごと冷凍した桃を使うとかなりの量になるので、冷凍前に皮をむいて切り分けた桃の方が、使いやすいですよ。
材料:
桃 適量
ジンジャーエール 1杯分
作り方:
桃を半解凍させ、グラスに入るくらいの大きさに切ります。
ジンジャーエールを入れて完成です。
ジンジャーエールの甘さが気になる人は、砂糖の入っていない炭酸水でもおいしく飲めます。冷たい桃と、炭酸のシュワシュワが合わさって、夏にぴったりの涼やかドリンクです。
■冷凍保存で旬の味を長く楽しもう!
傷みが早い桃も冷凍することで長い期間の保存ができて、料理の幅が広がることがおわかりいただけたと思います。桃は箱でもらうことも多く、ご近所に配るだけでは追いつかないこともありますよね。そんなときは、「桃は生でおやつに食べるもの」という考えにとどまらないで、使いやすく冷凍して無駄もなくして、おいしくいただきましょう!
(AYA)
©https://www.photo-ac.com/
■桃を長期保存するなら冷凍がおすすめ
・桃の保存は常温がベスト
桃のみずみずしさをキープできるのは常温保存のため、買ってきてから2〜3日のうちに食べられるようであれば、常温で保存するのがベストです。桃の水分がとんでしまうので、エアコンや扇風機といった、直接風が当たるような場所での保管は避けるようにしましょう。
フルーツキャップという緩衝材がついていれば、それを底にかぶせ、キッチンペーパーなどで包んでから1個ずつビニール袋に入れておけば、桃の水分が逃げずに保存できます。食べる1時間くらい前に冷蔵庫で冷やしてから出せば、食べごろになりますよ。氷水のようなものに入れて冷やしてもいいですね。フルーツキャップがないときは、キッチンペーパーを重ねたり、スポンジのようなもので座布団を作ってあげると、底の部分から傷むのを防いでくれます。
・桃は冷蔵に弱い
©https://www.photo-ac.com/
フルーツはついつい冷蔵庫に入れて冷やしてしまいがちですが、実は桃は冷気にとても弱いのです。でも、食べるときは少し冷えた桃の方がおいしく感じまるよね。保存は常温でしておき、食べる1時間〜30分前くらいに冷蔵庫に入れて冷やしてから取り出せば、おいしく食べることができます。
桃を冷蔵庫に入れると、低温障害を起こしやすく甘みが落ちやすい、というデメリットがあります。2〜3日で食べきれないときは、冷蔵庫でも野菜室にしまい、新聞紙やアルミホイルで包んだ後にビニール袋に入れて、冷蔵庫の冷気が直接あたらないようにしましょう。このときの保存期間は1週間ほどです。
・冷凍保存可能な期間
常温で保存した場合の日持ちは2〜3日と短いのが難点ですよね。桃は冷凍することで保存期間を3〜4週間にのばすことが可能です。もともと日持ちしない果物なので、早く食べるに越したことはありませんが、食べきれなくて傷んでしまうよりは、冷凍保存をおすすめします。
■桃をまるごと冷凍する方法
©https://pixabay.com/ja/
皮をむいたり、何か下処理をするのはちょっと面倒くさいときは、皮付きのまま丸ごと冷凍することができるんです。その際の注意点やコツをご紹介します。
・洗って水気を取る
洗うときはゴシゴシ力を入れずに、やさしく洗うようにしましょう。強く押してしまうと桃が傷んでしまいますので、なでるようにやさしく洗いましょう。洗い終わったら、キッチンペーパーなどでふき取って水気を切ります。このときも力を入れずに、そっと拭くようにしてください。手を滑らせて落とすことがないように、気をつけてくださいね。
・ラップで包んで保存袋へ
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水気を切った桃は、ラップを使って空気が入らないように密着させて包みます。ラップでくるんだ後はフリーザーバッグに入れて、さらに空気に触れないようにするために、中の空気を出します。ストローのようなもので吸い出すとしっかり空気が抜けますが、くれぐれも桃を潰さないように注意してくださいね。
・皮がむきやすくなる
冷凍することで、皮が簡単にむけるようになります。生の桃は柔らかいため、皮むきが少し難しいですが、凍った桃であれば包丁で十字に切れ目を入れて、切れ目に水を流しながら手でスルスルとむくことができます。流水をあてることで、皮と実の間に隙間ができるので、むきやすくなるのです。凍っている桃に包丁を当てるときは、滑らせて手を切らないように気をつけましょう。
■桃を切ってから冷凍する方法
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あらかじめ切っておけば、使うときは簡単に調理できます。便利で使い道はいろいろありますが、冷凍する前の処理は皮付きで冷凍するよりも、ひと手間が必要になってきます。
・皮をむいて切る
生で食べるときと同じように皮をむいて、使いやすい大きさに切り分けます。あまり細かく切ってしまうと、空気に触れる面が増えてしまうのですぐに茶色くなってしまいます。水分も出やすくなりますので、調理方法が決まっていないときは、桃の4分の1〜6分の1くらいの大きさに切ることを、おすすめします。
・レモン汁・塩水で変色防止
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桃は切ったそばから茶色に変色がはじまります。これを防ぐために、切ったらすぐにレモン汁や塩水に入れるようにしましょう。切る前に、ボウルにレモン汁や塩水を前もって用意しておけば、切り終わってから慌てて準備する必要がないので便利です。
・砂糖をかけて解凍後もおいしく!
冷凍した後は桃が冷たくなっているので、甘みを感じにくい状態になっています。凍らせる前に砂糖をかけておくことで甘みを補うことができて、そのままでもおいしいスイーツとして食べることができます。
・ラップで包んで保存袋へ
切った桃は、ラップでしっかり包み、フリーザーバッグに入れて空気を抜きます。ラップは1片ずつでもよいですが、1度に食べる分をまとめると、手間を減らすことができます。しっかり空気を抜けるのであれば、どちらでも大丈夫ですよ。
切ってから冷凍する場合は、丸ごと冷凍するよりも少し傷みやすいため、保存期間は3週間ほどと考えておきましょう。
・コンポートにしてから冷凍も
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あらかじめ調理してから冷凍する方法として、コンポートがあります。コンポートは水や薄い砂糖水で煮た、ヨーロッパでお馴染みの果物の保存方法です。ジャムは砂糖で煮るのに対し、コンポートは水などで煮るため、果実感を出した調理方法といえます。桃のコンポートは作るのも簡単で、冷凍保存した後はそのまま食べることができますし、いろいろな料理に使うことができるのでおすすめです。
材料:
桃 5個くらい
水 桃が隠れるくらい
はちみつ 大さじ2
レモン汁 少々
作り方:
皮がついた状態で、包丁の刃を真ん中でぐるりとまわして桃をひねると半身に種がついた状態で、きれいに割れます。
スプーンなどで種を取って、皮ごと鍋に入れます。滴る果汁も余すところなく使いたいので、鍋の上で切るようにしましょう。
桃が隠れるくらいの水とはちみつを鍋に入れて、皮を下にして火にかけます。
弱火で5分くらい煮たら、上下を返して、レモン汁を入れてさらに2分くらい煮ます。
これで出来上がります。皮は煮ているうちに、ツルンとむけますので、皮をむいたときに形が崩れるということはありません。皮と一緒に煮ることで、煮汁(シロップ)も鮮やかなピンク色になりますよ。冷めたらタッパーなどに入れて冷凍すれば、シャーベットとして食べることはもちろん、ヨーグルトにいれたり、紅茶に入れてピーチティーとして楽しむことができます。桃の甘さによって、はちみつの量を変えれば、お好みの甘さにできますよ。
■冷凍した桃の解凍方法
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・自然解凍する
ジャムなど煮詰めてしまう調理をするならすぐに加熱してもよいのですが、そのまま食べたいときは自然解凍がおすすめです。レンジなどで加熱してしまうと、桃の水分が出すぎてしまうこともあるので、果汁を無駄にしないためにも、自然解凍するのが良いでしょう。
・半解凍でシャーベットに!
冷凍した桃は解凍しても生のような食感は戻せないので、半解凍の状態で調理できるものに加工して食べる方が良いでしょう。その中でも、シャーベットがおすすめです。冷たいと甘みを感じにくくなってしまうので、甘みが足りないなと思ったら、グラニュー糖をかけて、ミントなどをあしらえばそれだけで立派なデザートになりますよ。
また、リンゴジュースにつけて、ジュースと一緒に凍らせてしまう、という方法もあります。ほどよい甘みで、冷凍庫から出してすぐに食べられるシャーベットができあがります。
・解凍にかかる時間
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室温にもよりますが、10〜30分で半解凍の状態にすることができます。丸ごと冷凍した桃の方が時間がかかり、小さく切ったものは早く解凍できますので、様子を見ながらちょうどよいときに調理するようにしましょう。
・解凍しすぎないよう注意
完全に解凍してしまうと、桃の水分が抜け出てフニャフニャになってしまい、食感も風味も落ちてしまいます。まだ中が少し凍っているかな?というくらいで解凍は完了させるようにしましょう。丸ごとの桃の場合ですと、中はまだシャリシャリ凍っているくらいがベストです。桃を切るときはとても滑りやすいので、気をつけてくださいね。
■冷凍した桃のおすすめレシピ
©https://www.photo-ac.com/
半解凍してそのまま食べるのもおいしいですが、ちょっとした小技を加えることで、変化のある桃のレシピに早変わりします。今回はその中から3つご紹介します。
・桃のスムージー
桃と牛乳で作る、やさしい味のスムージーです。
1〜2人前
材料:
桃 1個
牛乳 100ml
はちみつ(または砂糖) 大さじ1
作り方:
丸ごと冷凍した桃であれば皮をむきます。
一口大に桃を切って、牛乳、はちみつと一緒にミキサーにかけます。
これで出来上がりなので、とても簡単ですよね。クリーミーな味わいの桃のスムージーは、小さな子どもでもおいしく飲めるデザートになります。甘さは味見をしながら、お好きに加減してください。
・桃の冷製パスタ
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こんなオシャレなパスタも桃を冷凍してあれば、食べたいときにいつでも作れますよ。火はパスタを茹でることにしか使わず、あえるだけの簡単料理です。
2人前
材料:
桃 1個
パスタ 160g
生ハム 適量
オリーブオイル 大さじ3
塩 少々
胡椒 少々
ニンニクチューブ 1cm
作り方:
パスタを茹で始めます。
茹でている間にボウルにオリーブオイルと塩、胡椒、ニンニクを混ぜておきます。
桃は飾るものは半月状に、あえるものは角切りと、切り方をわけておきます。
パスタが茹で上がったら、冷水にとってよく冷やします。
よく冷えたら、水気を切ってボウル中にいれて、あえます。
飾りの桃と生ハムを乗せて出来上がりです。
桃の甘さと生ハムの塩気がベストマッチの冷製パスタです。いつものランチがちょっとオシャレに変身しますよ。さっぱりとした味がお好きなら、レモン汁を一緒に入れてもおいしいです。いろいろ試してお好みの味を見つけてくださいね。
・桃のジャム
桃の甘さがぎゅっと凝縮された桃ジャムはパンに塗ったり、ヨーグルトにかけたりといろいろなものに合う優秀食材です。
材料:
桃 2個(実の部分だけで300gくらい)
砂糖 30〜40g(桃の30〜40%)
レモン汁 大さじ2
作り方:
桃を丸ごと冷凍してる場合は、半解凍の状態にして皮をむきます。皮は捨てないで取っておくようにします。ない場合はそのままでも大丈夫です。
実は一口大の大きさに切り分けます。
鍋に桃の実の部分と、砂糖、レモン汁と、あれば桃の皮の部分をお茶パックに入れて火にかけます。
始めは弱火で火にかけ、鍋のふちがフツフツしてきたら、強火にしてへらでかき混ぜます。
アクが気になる人はこのときに取りながら、かき混ぜて水分を飛ばします。焦げないように気をつけてくださいね。
好みの柔らかさになったら火を止めて、煮沸消毒した瓶に入れて完成です。
皮を入れる理由は、とろりとした感じを強く出すためなので、なくても大丈夫です。ジャムにすることで量も減って、さらに保存がきく食材になります。桃の旬を過ぎてもそのままの味を楽しめるので、おすすめですよ。
・桃のジンジャーエール
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ただ入れるだけですが、夏の爽やかさを感じられるみ物です。丸ごと冷凍した桃を使うとかなりの量になるので、冷凍前に皮をむいて切り分けた桃の方が、使いやすいですよ。
材料:
桃 適量
ジンジャーエール 1杯分
作り方:
桃を半解凍させ、グラスに入るくらいの大きさに切ります。
ジンジャーエールを入れて完成です。
ジンジャーエールの甘さが気になる人は、砂糖の入っていない炭酸水でもおいしく飲めます。冷たい桃と、炭酸のシュワシュワが合わさって、夏にぴったりの涼やかドリンクです。
■冷凍保存で旬の味を長く楽しもう!
©https://pixabay.com/ja/
傷みが早い桃も冷凍することで長い期間の保存ができて、料理の幅が広がることがおわかりいただけたと思います。桃は箱でもらうことも多く、ご近所に配るだけでは追いつかないこともありますよね。そんなときは、「桃は生でおやつに食べるもの」という考えにとどまらないで、使いやすく冷凍して無駄もなくして、おいしくいただきましょう!
(AYA)