レアル・マドリードMF久保建英【写真:Getty Images】

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カナダ初日の練習では、クロースからパスを受けてベンゼマのゴールを鮮やかにアシスト

 スペインの名門レアル・マドリードは北米遠征のためカナダ入りし、現地時間10日からトレーニングを行っている。

 今夏にFC東京から電撃加入した日本代表MF久保建英も、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスやクロアチア代表MFルカ・モドリッチらスター選手に交じり汗を流しているが、スペインメディアは「久保が銀河系になる」とその注目度の高さに熱視線を送っている。

 今季、FC東京の主力としてリーグ戦13試合で4ゴールをマークした久保は、6月9日の国際親善試合エルサルバドル戦(2-0)で史上2番目の若さとなる18歳5日でA代表デビュー。同月のコパ・アメリカ(南米選手権)でも全3試合に出場し、ブラジルの地でレアル移籍が決まった。

 久保は新シーズン、レアルB(カスティージャ)でスタートを切るが、トップチームの北米遠征メンバー29人に選出。バイエルン・ミュンヘン(20日/ヒューストン)、アーセナル(23日/ワシントンDC)、アトレチコ・マドリード(26日/イースト・ラザフォード)とのプレシーズンマッチに臨む。

 レアルの公式サイトでは、10日に行われた遠征初日の練習の模様を写真と動画でアップ。ミニゲームでは、ドイツ代表MFトニ・クロースにスペースへの縦パスを要求すると、周囲からスペイン語で「ターン!」と声が飛ぶなか、トラップして反転し、ゴール中央へ飛び込んできたベンゼマに横パスを供給して早速ゴールを演出した。

 現地に日本人メディアが多数駆け付けるなど、“久保フィーバー”は続いているが、その勢いには海外メディアも驚きのようだ。

スペインメディアも「日本人は北米ツアーで最も評価の高い選手の1人だった」と驚嘆

 スペインメディア「Defensa Central」は「久保がギャラクティコ(銀河系)になる:マドリードの注目すべてを奪う」と題して、ここまでのキャンプについて言及している。

「驚いたことに、日本人は北米ツアーで最も評価の高い選手の1人だった。カスティージャでプレーするにもかかわらず、若い才能はモントリオールでのスポットライトの大部分を独占している」

 もっとも、ミニゲームでは見せ場を作ったとはいえ、実戦で結果を残したわけではない。記事では、「マドリディスタたちは久保が実際にプレーしているのを見て、自分たちを驚かせることができるか見たがっている」と言及。まだまだレアルのサポーターたちにプレーで証明していく必要があると指摘している。

 ジネディーヌ・ジダン監督にアピールできるか、久保の真価が問われる。(Football ZONE web編集部)