たった1通のLINE。

その巧拙が恋愛の勝敗を決めかねないが、恋愛マニュアル情報は巷に数多くあれど、LINEの正解を教えてくれるコンテンツはほぼ見当たらない。

男女でLINEに対する捉え方は、全く異なるようだ。

あなたが送るそのLINE、気づかぬうちに間違えていないだろうか。




里奈と出会ったのは、大学の後輩が開催したホームパーティーだった。

可愛らしい顔立ちに綺麗な脚。

背はそこまで高くないものの、小動物系の愛くるしさがあり、来ていた女性陣の中でも里奈は群を抜いて目立っていた。

ただ者ではない予感がし、主催者であるヒロシに里奈の素性を聞いてみる。

「あの子、学生時代から可愛いって有名な子ですよ。直也さん、会ったことありませんでした?紹介します。」

そう言って、ヒロシはすんなり里奈を僕に紹介してくれた。

「先輩の直也さんです。現在小さなファンドを運営していて。里奈ちゃん、直也さんと繋がっておいたほうがいいよ。」

「えぇ〜そうなんですね!今はどちらにお住まいですか?」

後輩の紹介の仕方が良かったのかどうかは定かではないが、予想外に、里奈の方から色々と質問を投げかけてくれた。

そしていとも簡単に、里奈とLINEを交換をすることに成功したのだ。




最初、里奈とのLINEのやり取りは非常にスムーズだった。

…最初は。


なかなか既読にならず、返信も遅い「LINEのタイムラグ」問題とは?


Q1:携帯は見ているはずなのに、既読が数時間後なのはなぜ?


多忙かと思った里奈とのデートだが、日程はFIXできた。次は店選びだ。色々と店候補を頭の中で整理する。

広尾だったら、素材本来の味が楽しめるフレンチ『ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー』だったら間違いない。でも里奈のことだ、きっと色々な店に行っているだろう。

西麻布にできた話題の新店、『珀狼』などどうだろうか。そんなことを考えながら里奈とLINEしているうちに、徐々に不安になってきたことがある。

LINEを送れば送るほど、向こうが既読になるまでの時間、そして返信が来るまでの時間が長くなっていっているのだ。

気のせいかもしれない。でも、最初はすぐ既読になり、返信が来ていたのに、確実にタイムラグが発生している。

こちらは気になるのでこまめにチェックするが、前日の20時半過ぎに送ったLINEに対して、返信が来たのは、1日経ってからだった。

しかもその間、既読にすらならなかった。

「なんで、中々既読にならないのだろう...」

単純に、忙しいのかもしれない。たまたまLINEを見ていなかった可能性もあるし、頻繁に携帯を見るのが嫌いな女性もいる。最悪、携帯が壊れてしまったのかもしれない。

考え過ぎなだと思い直し、胸騒ぎを覚えながらも店の情報を送った。




しかし予想に反して、こちらはすぐに既読になった。やっぱり考え過ぎだったようだ。

-忙しくて、LINEを打つ時間がなかったんだろな。

そう思い直すことにした。

アプリの不具合だってあるだろうし、仕事で忙しい時にLINEを頻繁にチェックできるほど暇ではないだろう。

そう思うと、心が少し軽くなった。


胸騒ぎを抑え、デートに臨んだ男。嫌な予感は当たるのか?


Q2:すぐに来るお礼LINE。これは脈アリ?


「直也さん、今日はありがとうございます。このお店、来てみたかったんですよね。」

『ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー』の気品が溢れながらも、どこかホッとする店内を見渡し、里奈がとびっきりの笑顔を向けてくれるので、思わずこちらも笑顔になる。




「里奈ちゃん来たことあった?」

「初めてです♡来れて嬉しいなー。」

店内に足を踏み入れてから、里奈はずっと上機嫌だった。彩り豊かで美しい料理と、ソムリエが選んでくれたワインに感嘆の声を上げている。

「ワイン、大丈夫かな?今度また、美味しい店巡りしようよ。」

「いいですね。是非!」

そこから美味しい店の話やワインの話は尽きることなく、すっかり満たされた気分で外に出た。

「直也さんとのお食事、楽しかったな〜。またグルメツアーしましょうね。」

そう言って、里奈は可愛い笑顔を残して颯爽とタクシーへ乗り込んだ。

もう帰っちゃうのか。そう思ったが、わずか数分後に、里奈からLINEが送られてきた。




きっと、タクシーに乗ってすぐに送ってくれたのだろう。もしかすると、まだ一緒にいたいと思ってくれていたのかもしれない。

デートに何の問題もなかったし、(むしろ楽しかったし)また次回行きたい、とまで言ってくれている。

この時僕は、ここから一気に里奈との関係が大きく動き始めると思っていた。



しかしここから、里奈が既読になる時間は、更に遅くなる一方だった。

意気揚々と送ったこのLINEが、既読になったのは二日後。返信は、まだ来ない。




そして三日前に送ったこのLINEは、既読にすらなっていない。





―いつになったら既読になり、返信が来るのだろう…。

うまく言葉にできないモヤモヤをずっと抱えながら、既読になっているかどうか確認し、返信を待っている。

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LINEの答え合わせA:中々既読にしない女の心理とは?