久保裕也の五輪参加に一筋の光…現地交渉の霜田ND「可能性が少しだけ復活した」
ヤング・ボーイズは26日のチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦でFWアレクサンデル・ゲルントが右ひざに重傷を負ったことを受け、公式サイトで久保の招集拒否を発表。これがJFA側に全く相談がないままのリリースだったため、霜田NDが急きょブラジルからスイスへ飛び、現地でヤング・ボーイズ側と久保の招集に関して交渉を行っていた。
ただし、現状では可能性がわずかに復活しただけに過ぎない。ヨーロッパでは五輪参加に協力的でないスタンスが主流となっており、しかもスイスではすでにリーグ戦が開幕。さらにヤング・ボーイズは主力選手7名が負傷離脱中で久保の存在価値が高まっており、クラブ側が五輪派遣が難しいという判断を下した形だった。8月3日にシャフタール(ウクライナ)とのCL予選3回戦の第2戦が行われるが、本戦出場の可否は収益面で大きな違いを生むだけに、クラブ側も簡単に譲ることはできない。だが、もちろんJFAとしては「だからと言って、分かりましたというわけにはいかない」(霜田ND)。
久保のリオ行きに向けて、ここから越えなければならないハードルは多い。今回、霜田NDが五輪代表における久保の重要性を直談判で説明し、協力を依頼したことで検討に入ってもらえることにはなったが、今後の見通しは全く立っていない。派遣してもらえることになった場合でも、参加時期を含めて、すべては「これからもう一度話し合いをしましょう」(霜田ND)という状況だ。
本大会開幕まで時間が限られていることから、今後は電話やメールでやり取りをすることになるという。互いの状況を理解し合った上で、31日のミーティングで「結論を出したい」とした霜田ND。「僕らとしては一日も早く来てもらいたい。(招集の)可能性があるということだけは昨日のミーティングで約束してくれた。初戦の24時間前までならケガでなくてもメンバーを入れ替えられるので、(もし結論を先送りにされた場合でも)そこをリミットにして総合的な判断をしなければいけない。(久保が)マナウスに来て、いいコンディションでやれるのかという部分もある。どこから参加するのか、チームとして何が大事なのかなど、いろいろな可能性がある中でこちらでも話をして、向こうとも打ち合わせをしたい。先方の条件を飲むか飲まないかもある。その上で方向性や決断をできれば」と複雑な心境を吐露した。

